診療放射線科

 < 病院の案内


 当科は、男性診療放射線技師:8名、女性診療放射線技師:2名、事務(助手)員3名の、合計13名で日常業務を行っております。
 365日・24時間、地域の皆様方のお役に立てるよう日々努力しております。
 事務(助手)員の3名は、当科の受付及び、事務業務、検査の助手業務を行っております。診療放射線技師10名は、当直業務も円滑に行えるよう検査機器を緊急でも扱えるべく新人から教育を行っております。

当科が擁する検査機器は、
一般撮影装置及びCR装置:2台
X線透視撮影装置(内、1台は、直線断層撮影兼用):2台
乳房撮影装置:1台
CT装置(GE-16chMDCT):1台
MRI装置(GE-1.5TMRI):1台
多目的血管撮影装置(DUAL PLANE TYPE):1台
手術室用外科用イメージ装置(内、1台は、DSA兼用):2台
回診用ポータブルX線装置:2台
超音波装置(腹部及び表在:消化器センター兼用):2台
※下線の機器をクリックすると詳しい説明が御覧になれます。

 以上のように、地域の基幹病院としての最新画像診断機器が導入されつつあります。今後も、最新の医療技術に遅れることなく、計画性を持った機器導入を目指したいと考えております。

 撮影後の画像は、院内LANにて各部署のモニターで見ることが出来ます。又、読影に関しては、院内放射線科医と、遠隔画像診断(NMC:ネットメディカルセンター)を行っております。
 CT・MRI・マンモグラフィー等は、基本的に『予約』検査でお受けいたしておりますが、緊急の場合には、即時対応させて頂いております。
 当科の検査を希望される場合には、一旦それぞれの外来診療科をご受診頂き、各担当医師の依頼で検査をお受け頂いております。 (それぞれ専門性を生かした指示内容を受けております。)



【単純X線撮影検査】
 この検査は、皆様が過去に1度でもお受けになられたことのある、いわゆる『レントゲン検査』の事です。
 胸部・腹部や骨などあらゆる部位の撮影を行います。当院では、最新のCR装置により、高品質の画像を提供させて頂いております。
 CR装置とは、特殊なプレートを使用して撮影した画像を読み取り、デジタル化する装置です。各診療科へ提出したフィルムも、倉庫で保管しておりますが、デジタル化によって当院では、画像サーバーシステムも導入しており、画像保存も容易に出来るようになりました。


単純X線撮影装置

CR装置

胸部正面写真

膝関節正面写真

【X線透視撮影検査】
 X線を連続で出しながら、検査部位の動きを見る装置です。通常『造影剤』を使うことが多々あります。この造影剤も、副作用が『 ゼロ 』ではありませんので、検査中は事故の無いように我々診療放射線技師と、看護師・実施医師と共に気を配りながら検査をさせて頂いております。
 一般的には、『胃のバリウム検査』や『大腸バリウム検査』などがありますが、その他には下記の検査などを実施しております。

<第1透視室(日立)>での主な検査
消化器科:胃透視、注腸(大腸)、PTCD、
      ERCP など
整形外科:脊椎ミエロフラフィー、神経根ブロック、
      骨折整復術 など
泌尿器科:RP、尿道造影、膀胱造影 など
その他:直線断層撮影
<第2透視室(GE)>での主な検査
内視鏡関連透視及び撮影、胃透視、
注腸(大腸) など

第1透視室

第2透視室

【乳房撮影検査(マンモグラフィー検査)】
 現在、厚生労働省が力を入れてこの『マンモグラフィー検診』を推進しています。当院も、昨年10月に機器の更新が決まり、現在新しい乳房検査室の改築を行っているところです。臨床開始は、平成19年2月1日です。
 女性診療放射線技師が2名在籍しておりますので、男性放射線技師が検査を実施することは、緊急検査以外はありません。
 マンモグラフィー検診の受診率が低い要因の1つに、受診者の羞恥心があります。当院ではこの羞恥心を少しでも和らげる為、2名の女性診療放射線技師が関わっております。『女性の乳房検査は女性技師で行う』をモットーに、皆様方のご受診を心よりお待ち申し上げております。
(この女性技師も、当直勤務や休みもあり、必ずどちらかが勤務しているように勤務表を組みますが、やむを得ず、男性技師が行うことも在るかもしれません。その節は、ご容赦下さいます様重ねてお願い致します。)
 最新の医療機器を用いた専門認定技師による 『 MMG(マンモグラフィー)検査 』 が出来ます。ご期待下さい。

<<マンモグラフィー検査とは?>>
 日本人女性の乳がん罹患率は年々増加し続けており、今では22人に1人が乳がんに罹っているといわれています。しかし、乳がんは早期に発見・治療することで約95%と高い確率で治る病気ともいわれています。
 乳がんの早期発見のためには日頃の自己検診と定期的な乳がん検診がとても重要な役割を果たします。乳がん検診の中でも乳がんの早期発見に効果が高いとされているのがマンモグラフィ検査です。
 マンモグラフィ検査とは乳房を挟みながら圧迫してX線撮影を行う乳房のレントゲンで、触ってもわからないような早期の小さな乳がんやしこりを作らない乳がん・非常に微細な石灰化も見つけることのできる検査です。
 欧米ではマンモグラフィ検診が普及しており、乳がんの死亡率は減少傾向にあります。日本でも40歳以上の女性の乳がん検診ではマンモグラフィ検査を行うように義務付けられていますが、日本での乳がん検診受診率は欧米と比較するとまだまだ低いです。
 当院では、1人でも多くの方に乳がん検診を受診して頂きたいと考えており、今年の2月より新しいマンモグラフィ撮影装置を導入することとなりました。少しでもリラックスして検査を受けて頂けるよう、検査室の落ち着いた雰囲気づくりを心がけています。
 初めて受診される方は不安も大きいかとは思いますが、マンモグラフィ検査に関しては女性スタッフが対応いたしますので、是非1度受診されてみてください。

検査の流れ→ @上半身を裸になってもらいます。(検査中のみ裸になれるように肩からかける
 ケープを用意してあります。)
Aマンモグラフィ撮影装置の前に立ち、撮影するほうの乳房を台の上にのせま
 す。
B技師の手で乳房が平らになるように押さえ、圧迫版という板で乳房を圧迫し
 ていきます。(圧迫の際は、個人差がありますが多少の痛みを伴うことがあり
 ます。痛みの確認を行いながら圧迫していきますが、痛みが強いときはすぐに
 申し出てください。)
C圧迫ができたら、息を止めてもらい撮影をします。 乳房を圧迫している時間は
 1回の撮影につき1〜2分です。これを片方の乳房に対して2回ずつ(上下方向
 と左右方向)両方で計4回繰り返してマンモグラフィ検査は終了となります。
 Aの乳房を手で押さえるときは、乳房と乳房の後ろにある脂肪組織を引っ張り出し、乳房をよく広げてから圧迫することによって乳腺組織がきれいに写り診断がしやすくなるとともに受診者の被爆を減らすことも可能となります。さらに、広い面積で圧迫圧力を受けるので痛みの軽減にもつながります。

 よいマンモグラムを得るためには、撮影時に全身の力を抜き、微妙な体位調整に応じてもらうなど受診者の協力を得ることが必要不可欠となります。リラックスして検査を受けられる環境づくりを心がけていきますので、受診の際はご協力よろしくお願い致します。

(文責:吉田)
 

【CT(Computed Tomography)検査】
 エックス線とコンピュータを組み合わせて使用し、身体の内部構造を精密に調べる検査です。
 検査を行うに当たり、息止めや体を動かさないなどの制限があります。又、必要に応じて静脈に針を刺して血管確保し、造影剤を使用する場合があります。
 検査時間は、目的の部位や検査方法によって異なりますが、通常5分から20分で終了致します。
■検査をお受けになられるには

CT検査は、紹介等による予約制の検査です。医師の指示のもと予約をお取りいただきます。尚、緊急の場合には、この限りではございません。

予約検査は、月曜日から土曜日まで毎日(祝祭日を除く)行っております。但し、検査内容(受診診療科など)によって曜日が指定される場合があります。

外来検査は出来るだけ予約時間(予約検査)を優先して検査を行っておりますが、急患や前の検査の進行状況などにより遅れる場合がありますが、ご理解の上ご了承下さいます様重ねてお願い致します。

■CT検査の必要性・有用性

臨床症状や血液検査、尿検査などの検査結果から身体の内部の状態を調べたい場合に必要になります。病気の存在(在るか無いか)、病気の質(どのような性質か)を調べることが出来ます。

■検査前・検査時の注意事項

●検査前の食事について

検査部位、検査方法により異なります。通常、腹部の場合は検査前の食事は取らないで下さい。
通常、造影剤を使用する可能性がある場合は、検査前の食事は取らないでください。

但し、お水、お茶は副作用を減らすと言う報告がありますので、飲まれてもかまいません。
不明な点は、診療科又は担当医にお聞き下さい。

●検査時の服装等

貴金属類は、なるべく身につけないようにしておいてください。検査部位によっては検査の妨げになる場合があります。又、検査着に着替えていただく場合があります。

■CT装置を使用したいろいろな画像

腹部単純CT画像

腹部造影CT

脳血管造影3DCT画像

腹部血管造影3DCT画像

骨3DCT

【MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査】
■MRI検査とは

■磁石が埋め込まれたトンネルの中に身体を入れて、
  コンピューターによって体の中を映し出す方法です。

■使用する磁器や電波は無害で、身体に感じるものでは
  ありません。X線被曝は全くありません。

■検査による痛みはありません。

■患者さん自身の体の位置を変えなくても、
  あらゆる角度から体の中の様子をみることができます。

▲MRI装置(GE横河製)

頭部MRI(T1強調)

腰椎MRI(T2強調)

頭部MRアンギオ

■MRI検査の必要性

臨床症状やレントゲン・CT・エコー・血液・尿検査などの結果から身体の内部や血管の状態を詳しく検査したいときに行います。

■MRI検査についての御願い

●検査時間は、目的や検査する部位によって異なりますが、30分〜1時間程度です。
●とても動きに弱い検査ですので、できるだけ動かないようにして下さい。
●検査中は大きな音がしますが、専用の耳栓やヘッドホンをお渡ししますのでご安心下さい。

■検査前の準備

■金属は検査の妨げになりますので次のものは取り外していただきます。

●貴金属(指輪・ネックレス・時計・ピアスなど)
●めがね・入れ歯(大半は金属が入っています。)
●金属の入った下着(ブラジャーなど)
●化粧(まれに化粧品に金属が含んでいることがあります。)

■検査前にお知らせください

検査は、身体を磁石の中に入れなければ検査ができません。その為、次に該当される方は必ず検査前に主治医・検査担当者にお知らせください。

●心臓にペースメーカー・ステント、体内に避妊リングなどがある方。
●手術で人工関節・針金・脳動脈瘤クリップなどの金属が体内にある方。
●妊娠している方、又その可能性のある方。
●閉所恐怖症などの狭いところが苦手な方。
●永久的な刺青がある方。
●歯の矯正をされている方。
●ぜん息・アレルギー体質の方、以前にMRI検査で気分が悪くなったことがある方。

(文責:下田)

【血管造影検査】
血管造影検査とは、体のいろいろな部位の血管を観察する検査です。

カテーテルという細かい管を使用して観察したい血管に造影剤を注入し、X線で連続的に撮影する検査です。主な治療の方法は以下になります。

1.心筋梗塞の治療には血管内に風船付のカテーテルを
  挿入し、狭くなった血管を拡げます。
2.脳動脈瘤の治療には瘤の中に金属製のコイルを詰め、動脈瘤の破裂を防ぎます。

3.肝臓癌の治療には抗癌剤を直接注入する治療も行っています。

(文責:塚元)

心臓血管

頭部血管

腹部血管

【手術室用外科用イメージ装置】
 イメージ装置は、主に整形外科・泌尿器科などの手術に使用されますが、DSA(デジタルサブトラククションアンギオグラフィー)対応なので術中の血管造影ができ、嚥下造影、CT-Angioなども行えます。
 機種名は、OEC Flex View8800(GE横河メディカル)です。
 今までのイメージ装置では、被写体がI・Iの中心部から動くことで被写体が見えにくくなり、画像全体が暗くなり手術進行に影響がありました。しかし本装置では、Auto Track機能搭載で、ABCウィンドウが被写体を追跡することで常に最適な条件のイメージ像が可能になり、I・Iの視野内にあるγネイルやワイヤーなどの金属により起こるX線減衰の影響も少なく術中の様々なイメージにおいて常に見やすい画像が維持できDrからも手術時間の短縮になったと喜んでもらっています。又、従来に比べ照射時間も短くなり、不必要な被曝も無くなりました。
 今後も、この装置が有効に活用できるよう診療放射線科のスタッフが一丸となって取り組んで行きたいと思っております。

(文責:床波)


【回診用ポータブル検査】
 一般エックス線検査と同じですが、移動の出来ない患者様のベッドサイドへ出向き検査をさせて頂きます。
 救急外来や、各病棟へ「ゴロゴロ」と音を立てて、走行しているのを見かけられたことが有ると思います。精密機器であり重量があることから移動が困難な場合が多く、又、病態も複雑であることから緊張しながら検査に望んでおります。1日でも早く、検査室で検査が出来る(良くなっている証拠ですよ。)状況になるように祈っております。患者さんの笑顔が待ち遠しいです。

【腹部及び表在部超音波(エコー)検査】
 現在、当科技師による超音波検査を、週に3日(火曜日・木曜日・金曜日)の午前中に行っております。
 診療放射線技師ならではの検査が出来るように、4名の技師で担当しております。
 将来は、5年目以降の若い診療放射線技師も教育し、この業務も出来るようにして行こうと考えております。
 検査は、お腹や表在部に、ドロッとしたゼリーを載せ、プローべと言う送受信機を当てます。
 超音波を発信し、その反射で返ってくる波を受信する機構です。痛くも有りませんので、安心してお受け下さい。

【平成18年度 科内年間教育実施】
 下記のように、診療放射線技師のスキルアップを図る目的で、各種研究会や講習会、各種学会及び発表を行っております。学びたい気持ちが科員にあり、育てようとする病院の方針が合致しております。
○ 新人フレッシャーズセミナー:鹿児島県放射線技師会
○ 医用画像管理学会春季学術大会
○ 生涯教育セミナー『医療経営』:日本放射線技師会
○ 臨床実習指導者会議:鹿児島医療技術専門学校
○ 鹿児島県超音波研究会
○ 乳がん検診研究会
○ 九州PET研究会
○ 日本超音波検査学会九州地方
○ 第10回放射線事故研究会
○ 平成18年緊急被ばく医療全国拡大フォーラム
○ 鹿児島県放射線技師会秋季学術大会
○ 肥薩放射線技術研究会
○ ADセミナー:日本放射線技師会及び鹿児島県放射線技師会  他

【所属学会】
 科員それぞれ、モチベーションを上げる為、各種学会に所属し、常に、学術及び技術の向上を目指しております。
○ 日本放射線技師会
○ 日本磁気共鳴医学会
○ 日本超音波検査学会
○ 日本放射線カウンセリング学会
○ 日本医用画像管理学会
○ 日本放射線公衆安全学会
○ 鹿児島県超音波研究会
○ 放射線事故研究会(全国緊急被ばく医療ネットワーク:文部科学省より受託)
 【財団法人原子力安全研究協会:放射線災害医療研究所】
○ 日本科学技術連盟(QCサークル中部九州地区)
○ 肥薩放射線技術研究会
【取得認定資格】
 各種認定資格を取得する為の応援は、科員皆で行っており、『やる気』と『努力』があれば取得可能です。
○ シニア放射線技師格:日本放射線技師会認定         1名
○ アドバンスド放射線技師格:日本放射線技師会認定      1名
○ 検診マンモグラフィー認定技師:マンモグラフィー検診精度中央委員会    1名
○ 放射線管理士:日本放射線技師会              3名
○ 放射線機器管理士:日本放射線技師会            3名
○ 臨床実習指導教員:日本放射線技師会            2名
○ 医用画像情報管理士:日本放射線技師会           2名
○ QCサークル中部九州地区インストラクター:QCサークル中部九州地区    1名
【臨床実習施設及び院外教育】
 鹿児島医療技術専門学校診療放射線学科の学生さんの臨床実習指導を行っております。
 2名の臨床実習指導教員の有資格者が、有意義な実習が出来るように、又、他の科員と一丸となって実習期間中は、親切・丁寧に指導しております。
 当院には、放射線被ばく相談窓口が設置されておりませんが、カウンセリング技術を取り入れた認定『放射線カウンセラー』の取得に向け、2名の技師が頑張っております。
 放射線被ばくのご相談は、診療放射線科受付へお気軽に申し付け下さい。放射線の専門の立場からご相談に乗らせて頂けると思います。
【肥薩放射線技術研究会】
 平成17年8月に、川内から八代までを結ぶ肥薩オレンジ鉄道沿線の施設にお声をかけ、当研究会が発足いたしました。年2回の学術大会を目指しておりましたが、諸般の事情で、年1回しか開催できておらず、今年の8月で、まだ2回目と言う産声を上げたところの研究会です。第3回・第4回と継続していきますので、興味のある方は、ご参加下さいますようお願い致します。