消化器病センター  < 病院の案内
  ■消化器病センターの診療方針
消化器病センターは消化器疾患の診断と治療を担当している。診療に際しては、各種消化器疾患に対するガイドラインに基づいた標準的医療の提供をめざし、十分な説明と納得のうえでの患者さん本位の診療を心がけている。

■主な診療内容とその特色
医師は10名で外科・内科・放射線科と複数の専門科からなり、最も適切な診断や治療を共に検討していきます。良性疾患のみでなく多くの悪性疾患(消化器がん)を扱っているのも、特徴のひとつです。がん治療専門認定医が2名おり、鹿児島県のがん診療指定病院にも指定されています。

治療の内容は、経口内視鏡による胃や大腸の治療から、通常の手術あるいは身体に負担の少ない鏡視下手術、また薬物による化学療法など、幅広い治療法に対応しているのも特徴です。専門性の高い、肝臓や胆管、膵臓の内視鏡的治療も行っています。
具体的には食道、胃、大腸、直腸、肝臓、胆道、膵臓など、ほとんどの消化器の良性疾患ならびに悪性疾患の診療のほか、肺や乳腺、甲状腺など消化器以外の良性ならびに悪性疾患も扱っています。

昨年(平成22年)に実施された手術総数は339例で、うちがんの手術は食道がん、胃がん、大腸がん、直腸がん、肝がん、膵がん、胆管がん、肺がん、乳がん、甲状腺がんに対し行われました。良性の主な疾患としては胆石症、虫垂炎、そけいヘルニア、痔核、腸閉塞、胃婁造設などがありました。手術となった胆石症の38例および虫垂炎の17例は、全例腹腔鏡下手術で施行されました。また消化管出血や腸管穿孔など、救急の患者さんも数多く受診されました。

昨年の上部消化管内視鏡は1605例、下部消化管内視鏡は704例でした。うちポリープの切除や粘膜切除などの内視鏡的治療が、上部・下部合わせて96例に施行されました。肝・胆道系の内視鏡検査・治療は128例でした。

診療の具体的内容と年間件数ならびにがん手術の長期成績に関しては、別表を参照してください。

化学療法(抗がん剤治療)も積極的に行われています。主に外来で施行され、そのための専用の化学療法室が外来に整備されています。昨年1年間に化学療法を施行した患者さんは、のべ1650件でした。

■外来
月曜日から金曜日まで、診療は毎日行っています。内視鏡やCTMRIなどの検査は、土曜日も行っています。いずれも予約制となっています。また専門外来として、週に2回の緩和ケア外来、週に1回のセカンドオピニオン外来、1ヶ月に2回の肝臓外来、1ヶ月に1回の乳腺外来を行っています。くわしい曜日と担当医は、外来担当表を参照してください。

■病棟
6階が消化器病センターの専門病棟になります。病棟では朝730分より医師、看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、リハビリスタッフ、社会福祉士など多くの医療従事者による合同カンファレンスが、毎日行われます。これにより多方面から患者さんを支え、適切で安全な医療を目指しています。

■スタッフ
氏 名
職 位

所属学会

専門分野
田辺 元 院長
医学博士
日本外科学会指導医
日本外科学会専門医
日本消化器外科指導医
九州外科学会評議員
九州肝外科学会評議員
消化器外科
肝胆膵外科
一般外科
今村 博 副院長
消化器病センター長
医学博士
日本外科学会専門医
日本消化器外科認定医
がん治療認定医
 (日本がん治療認定医機構)
日本内視鏡外科学会
日本肝胆膵外科学会
消化器外科
肝胆膵外科
一般外科
堀之内 信 診療部長
放射線科長
日本放射線学会専門医
日本MRI学会
日本内視鏡学会
画像診断
血管造影治療
崎田 浩徳 外科科長 日本外科学会専門医
日本消化器外科学会
日本内視鏡外科学会
日本胸部外科学会
日本腹部救急学会
日本消化器内視鏡学会
消化器外科
胸部外科
一般外科
紙屋 康之 内科科長 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会認定医
日本肝臓学会
消化器内科
消化器内視鏡
肝臓内科
坂元 昭彦 科長

日本外科学会認定医
日本消化器外科学会
日本癌治療学会
日本緩和医療学会

消化器外科
一般外科
町頭 成郎 科長 日本小児科外科学会
日本外科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児救急医学会
小児外科
消化器外科
一般外科
福森 光 医員 日本内科学会認定医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
消化器内科
消化器内視鏡
新田 吉陽 医員 日本外科学会
日本消化器外科学会
消化器外科
一般外科
山崎 洋一
医員
日本外科学会
日本消化器外科学会
消化器外科
一般内科

■年間治療件数・検査件数(H22年1月〜H22年12月)

 手術実績
手術総件数 339例
 
 麻酔別
全身麻酔 288例
腰部硬膜外麻酔・局所麻酔 51例

 疾患別            (  )内は、うち鏡視下手術数
上部消化管 43(10)例
食道腫瘍 1例
胃腫瘍 37(10)例
十二指腸腫瘍 1例
消化管穿孔・出血 4例
下部消化管 95(27)例
大腸腫瘍 40(7)例
消化管穿孔・出血 5例
腸閉塞 16(3)例
虫垂炎 17(17)例
痔婁・痔核 2例
憩室炎・膿瘍 5例
その他 10例
肝・胆・膵・脾 70(42)例
肝腫瘍 5例
胆管・膵腫瘍 8例
胆嚢腫瘍 3(2)例
胆石症 38(38)例
総胆管結石 6例
脾腫 3(2)例
腹部リンパ腫           6例
腹腔内生検 5例
腹壁手術 62例
ソ径ヘルニア 46例
大腿ヘルニア 3例
腹壁瘢痕ヘルニア 8例
臍ヘルニア 1例
閉鎖孔ヘルニア 4例
呼吸器 11例
肺癌 10例
ブラ 1(1)例
内分泌 6例
甲状腺腫瘍 2例
乳腺腫瘍 4例
皮下 52例
腫瘤摘出 11例
IVHポート挿入 34例
デンパーシャント 2例
その他           6例
その他 5例

※胃腫瘍、大腸腫瘍手術にはバイパス手術、試験開腹術、人工肛門造設術を含む。


 内視鏡検査・治療実績
項目内容 症例数
上部消化管内視鏡 1605例
うちEMR・ESD 25例
止血術 28例
下部消化管内視鏡 704例
うちEMR・ESD 71例
止血術 4例
気管支鏡 17例

 肝・胆道系その他検査・治療実績
項目内容 症例数
肝胆道系検査・治療総数 128例
うち胆道系内視鏡 66例
PTCD・PTGBD 22例
ステント留置 20件
砕石術 9件
乳頭切開術 11件


行がんの長期手術成績の前期・後期比較
  前期:平成11年〜平成16
  後期:平成17年〜平成22
進行胃癌(III期・IV期)治療成績の前後期比較

進行大腸癌(III期・IV期)治療成績の前後期比較

胃癌・大腸癌ともIII期・IV期の進行癌の治療成績は、前期と比較し後期で改善している。