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『転倒』について

からだの『なぜ・何』では、身近な健康に関する疑問にお答えしてまいります。今回は『転倒』についての豆知識です。

 高齢者にとっての転倒は非常に大きな危険をはらんでいます。初めの転倒では大きなケガを起こさなかったとしても、その事がきっかけとなって歩くことがおっくうになったり、あまり外に出なくなったりして生活の活動範囲が小さくなってしまうからです。

 その結果、いっそう体力が弱りいっそう転倒しやすくなります。そして、大きなケガを伴う転倒を引き起こした場合など、ひどい場合には「寝たきり」状態に陥る危険性があります。

 寝たきり予防の初歩対策として転倒予防を考えてみましょう。

T 転倒の発生率


 日本においての転倒発生率は男女ともに約10〜20%で、女性の方が男性より若干高い傾向にあるといわれています。これは年をとると女性の方が男性に比べてバランス機能が低下するので、ちょっとしたことでバランスを崩しやすくなるためだと考えられています。

 ちなみにK病院での65歳以上の方へのアンケート調査では転倒時を年齢別に見ると、年齢が高くなると転倒発生率も高くなっています。80才〜84才の方では24%の方に転倒経験があります。

U 転倒の時間帯

 ではどのような時間帯によく転倒しやすいかというと、午前3時頃から増え始め、午前6時の早朝をピークに午前中が一番多いという報告があります。当院の調査でも朝6時〜9時頃がもっとも多く、ついで9時〜12時と夕方の15時〜18時が多くなっています。

  転倒例としては、朝方の転倒はトイレに行こうとして布団や畳のへりにつまずいたり、又は扉をつかまえ損なって転倒したり、庭に布団を干そうとして滑ったり、用事で出かけようとして庭の出口付近でつまずいたりなどがあります。夕方の転倒では帰宅時に庭の入り口や庭の飛び石、又は玄関の入り口で転倒されたりしています。数人の方は、地面が濡れているのに気づかず滑って転倒している例もあります。

V 転倒の発生場所

 転倒を引き起こす場所としては、これは本人の生活活動範囲によるのですが、一人で外出などが出来る方は男女共に家の中より道や庭などの外の方が多いようです。又家の中での生活が多い方はもちろん家の中での転倒が多いのですが、報告によると転倒場所としては廊下が一番多く23%、ついで寝室14%、(特にベッドの乗り降り時!)そしてトイレ、玄関などの順に多いといわれています。

 次回は「転倒原因と転倒して負いやすいケガ」についてお答えします。お楽しみに。

(文責:小園)


お知らせ
 

■呼吸器内科休診のお知らせ

 6月21日(火曜日)より呼吸器内科医不在のため、当分の間呼吸器内科は休診いたします。ご了承ください。

 

編集後記

 梅雨入りしてから数週間。

 なかなか降らず今年はカラ梅雨かと思いきや、最近、やっとそれらしい空模様になってきました。

 これからジメジメした期間が続くと思うとなんだか滅入ってしまいますが、そんな時は趣味に没頭するのもよいでしょう。暑い夏に向けて計画を練るのもよいでしょう。

 自分にあったライフスタイルで、この季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(森重)



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