阿久根市民病院では、毎月第3水曜日の午後2時から3時まで健康教室を開催しています。
8月の健康教室はリハビリテーション科の野元先生による転倒防止についてでした。
高齢者にとっての転倒は、非常に大きな危険をはらんでいます。転倒がきっかけとなり、歩くことがおっくうになったり、あまり外出しなくなったりと生活の活動範囲が小さくなってしまう可能性があります。
その結果、体力が弱りさらに転倒しやすくなります。また、大きな怪我を伴う転倒を引き起こした場合には「寝たきり」状態になる危険性があります。
【転倒の原因として】
1 高齢に伴う本人の場合
@バランス能力の低下
今までふらつかなかったような場合でもふらつくようになる。
A筋力の低下
足腰の筋力が衰えてきてふらつきやすくなり、ふらつくと踏ん張りがきかなくなります。
B視力などの感覚の低下
道の凸凹や路面が濡れていることに気付きにくくなります。
C薬物の使用
副作用として眠くなる、集中力の低下などの薬を服用している。
2 環境による問題
・滑りやすい床 ・目の粗いじゅうたん
・暗い照明 ・濡れた路面
・突起物の多い道路 など |
【転倒の発生場所】
屋外では、平らな道、庭、坂道、乗り物の乗り降り時が多い。
室内では、居間や玄関、風呂場、廊下、トイレなどが多く、しかも小さい段差のある場所で起こることが多いようです。
| 敷居などの1〜2cmの小さい段差には要注意です
!!(転倒事故の約半数は自宅で起こっています) |
これからわかるように、家の中なら安心というわけではなく、家の中こそ危険がいっぱいなのです。 |
|

そこで、転倒の予防法として5つポイントをあげてみました。
予防の基本は、健康を維持し、自立して日常生活を送れるだけの活動能力を保ちつづけることです。
@転倒に対する自覚を持つこと
A周囲の人が転倒防止に関心を持つこと
足が引っかからないように、家の中の整理整頓など家族みんなで心がけましょう。
B杖や押し車などを使用する
体力の弱った方や関節に痛みのある方は、「杖は恥ずかしいからいや」と言わず、必要に応じて杖や押し車などを使いましょう。これこそ「転ばぬ先の杖」なのです。
C履物に注意する
外出時は、ぞうりなどの脱げやすい履物は避け、できるだけ靴を履きましょう。スリッパも滑りやすいので注意しましょう。
D環境の改善
・ 小さな段差をなくす工夫 →カーペットのめくれ、電気コードなどちょっとしたことでも転倒の原因となるので、日頃から整理整頓することが大切です。
・ 手すり →玄関、風呂場、トイレ、廊下などに手すりをつける。
今回は講義に加え、足腰の筋肉と柔軟性を高め、転倒しづらい体作りができるように考えられた「ころばん体操」を参加者全員で行いました。日常のほんの些細なことに気をつけることで、転倒を予防することが出来ます。
次回の健康教室は9月21日 第3水曜日、「頭痛について」です。多くの方の参加をお待ちしております。
(文責:赤塚)
(お申し込み先)
阿久根市民病院 循環器外来
または 地域医療連携室
(電話)
73−1331 阿久根市民病院(内線 519)
73−1368 地域医療連携室 |
|