最近長寿社会を迎えてきた日本では、加齢に伴う疾患として骨粗鬆症という言葉が広まってきました。
一般的には「年を取ると骨がスカスカになってもろくなり骨折しやすくなる。病気というより老化現象。」として考えられていると思います。加齢に伴って骨が弱くなっていくことは事実です。しかし外力(転倒等)が加わっていないのに骨折を引き起こすようであれば、これは老化現象ではなく骨の病気です。
この老人だけの問題と思われている骨粗鬆症、実は小学生の頃より気を付け、家族ぐるみで考えていかなければならない骨の病気なのです。今まで骨粗鬆症に興味のなかったお父さん、お母さん、これを機会にちょっと気にしてみて下さい!
| T 骨とカルシウムの関係 |
人間の体にとって非常に重要な筋肉や神経を動かす為にはカルシウムが必要です。この為、血液中にはいつも一定のカルシウムを流しておき(0.1%)全身に補給しなければなりません。その重要なカルシウムの貯蔵庫(99%が骨にある)が骨です。
骨は…
@体を支える役割。
A体へのカルシウムの供給。
という二つの重要な役割を行っています。 |
体を支える為にはある程度堅くないといけません。その為、骨はカルシウムを蓄えて骨を作り堅くします。又体へのカルシウムの供給の為、骨は血液中のカルシウム濃度が保たれるよう骨を溶かしてカルシウムを血液中に供給します。
このように骨はカルシウムを蓄えて体を支える一方、骨を溶かして体にカルシウムを供給するという非常に矛盾した事を行っているのです。 |
|
| U 骨粗鬆症って何? |
骨粗鬆症とは骨を構成する骨基質(コラーゲン)とミネラル(カルシウムやリン等)の成分の比率は変わりませんが、骨量が減少して骨が脆くなりちょっとした事で骨折しやすくなったり、背中や腰に痛みが出てくる全身的な骨の病気です。
◆大きく分類すると…
骨が弱くなる原因になりうるはっきりとした病気がみられない…@原発性骨粗鬆症と、はっきりとした病気がみられる…A続発性骨粗鬆症の二つに分けられます。骨粗鬆症の90%以上は原発性骨粗鬆症です。
@原発性骨粗鬆症とは?
ホルモンの分泌異常や栄養障害、代謝異常などの骨減少を起こす明らかな原因がないのに骨が減少する。閉経後の女性や高齢の老人(男女)に起こるものはこれにあたる。
A続発性骨粗鬆症とは?
骨減少を起こす原因が明らかで、その原因を取り除くことで軽快する。
◆一般的な原因疾患の例
1. 糖尿病や甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患
2. 胃切除、アルコール中毒、壊血病などの栄養障害
3. リウマチ 4. ステロイド剤などの薬剤によるもの
5. 妊娠後の骨粗鬆症 |
|
さて今回の骨粗鬆症の特集T、Uはいかがだったでしょうか?
次回は「V どんな人が骨粗鬆症になりやすいの?」を特集しようと思っています。
(文責:小園)
|