| 阿久根市民病院では、毎月第3水曜日の午後2時から3時まで健康教室を開催しています。
9月の健康教室は脳外科医師 戸高健臣先生による頭痛の話についてでした。
頭痛は2つに分ける事ができます。
T.善玉頭痛(機能性頭痛)…脳や体に異常がないのに起こる。しばしば繰り返し起こるが、頭痛がどんなにひどくても命に差し支える事はない。片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛など。
U.悪玉頭痛(症候性頭痛)…脳や体に病気があって起こる頭痛。くも膜下出血や脳腫瘍など命に危険がある病気が潜んでいる事がある。
今回は頭痛原因の7〜8割を占めている緊張性頭痛と危険な頭痛について詳しく説明したいと思います。
|
◆緊張性頭痛…日本に約2200万人が緊張性頭痛を持っているといわれております。
【特徴】
・月に数回から毎日続く事もある。
・頭痛の起こり方はいつとはなしに始まり、だらだらと持続する。
・部位は後頭部から首筋にかけての頭痛、頭全体、はちまき様のこともある。
・肩こりも伴うことが多い。
・多くは両側性に痛むことが多い。
・痛み方は、圧迫感、緊迫感、頭重感が特徴。
【原因】
・精神的ストレス、身体的ストレスの両方で起こる。
・緊張型頭痛は、筋肉や精神の緊張をうまく解消できない人に起こりやすい。
【緊張性頭痛にならないために】
1.緊張型頭痛は一種の生活習慣病であり、日ごろのケアが必要。
2.ストレス解消(精神や筋肉のリラックス)
・適宜に休憩
・適度な運動
・入浴や適度なアルコール
3.筋肉の負担を軽くする
・姿勢に気をつけ、うつむき姿勢をとらない
・高過ぎる枕、一定の姿勢を長くとらない
・筋肉のマッサージ、指圧や入浴
4.筋肉を温め、血流をよくする
・入浴や適度なアルコール
5.予防薬
・筋肉をほぐす薬、抗うつ薬や抗不安薬
【頭痛時の応急対策】
1.一休みする。
2.頭部や肩の凝ったところを指圧、マッサージする。
3.熱く蒸したタオルで温める。
4.痛み止めの内服(※しかし、薬の飲みすぎは逆効果。かえって痛みに敏感になり、頭痛がとれなくなってしまいます。)
|
|

|
◆危険な頭痛の特徴
1.今までに経験した事のない頭痛
2.突然の頭痛
3.強烈な頭痛
4.だんだんにひどくなる頭痛
5.いきばったり、頭を振るとひどくなる頭痛
6.高熱を伴う頭痛
7.吐気や嘔吐を伴う頭痛
8.精神や神経の異常を伴う頭痛
・視力低下や見えなくなる
・意識がおかしかったり、言う事が変
・手足が不自由になったり、麻痺やしびれが出現
・言葉がしゃべりにくい
・めまい、ふらつき
・痙攣
※とくにくも膜下出血が疑われた時の対処法として
1.患者を横にする。
2.ゆすったり、動かさない。
3.よびかけしない。
4.楽に呼吸できるように、顎をひきあげる。(気道確保)
5.衣服をゆるめる。
6.嘔吐に備えて、顔を横に向ける。
7.すぐに救急車を手配。
|
このように、頭痛には様々な種類があり、誰もが起こりうる可能性があることがわかります。
善玉頭痛については、規則正しい生活(特に睡眠や食事)など日ごろからのケアを心がけていきましょう。
また、くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血など病気が潜んでいる場合の頭痛は危険のクラクションの役目です。そのため、できるだけ早く受診することをお勧めします。
次回の健康教室は10月19日 第3水曜日です。整形外科医師による「腰、膝の痛みについて(仮)」です。
出来るだけ多くの参加をお待ちしております。家族や友達を誘って是非おこしください。
(文責:赤塚)
(お申し込み先)
阿久根市民病院 循環器外来
または 地域医療連携室
(電話)
73−1331 阿久根市民病院(内線 519)
73−1368 地域医療連携室 |
|