 大規模な災害として地震・火災・風水害などがあり、また広範囲ではないが、爆発・交通事故・化学物質等による事故なども救急診療の対象となることがあると思われます。災害は突発的に起こるものであり、常日頃の職員の災害に対する認識が重要であると考えます。  当院では、消防法に基づいた火災訓練は年2回実施しております。しかしながら、それ以外の災害訓練については実施した事は無く、先月15日(土)の午後2時より交通事故による大勢の負傷者が救急車にて当院へ搬入された場合を想定し、医師を含む大多数の職員参加と阿久根消防署の救急隊員の協力により災害訓練を行いました。詳細な災害想定、訓練概要については、次項に示すとおりです。 ◎災害想定…平日、午後2時国道3号線(赤瀬川付近)にて観光バスと乗用車の追突事故があり20名程度の負傷者が発生した。この負傷者について、現場連絡を受け駆けつけた消防署の救急隊員より、当院へ救急車搬入の依頼があった。 ◎訓練概要…災害発生後、現場に駆けつけた救急隊員(救命救急士)からの緊急連絡があり、災害状況報告と一次トリアージ(注1)をした20名の負傷者を当院へ搬入したい旨の依頼があった。院内では職員の緊急召集を行いトリアージセンター、災害対策本部の設置を行った。災害対策本部長(病院長)の指揮、統括により二次トリアージを行った後、負傷者の誘導管理と応急処置に全力を尽くした。 (注1)トリアージ(Triage)…フランス語で「選別」の意味であり「疾病者など治療を必要とする人々の診療や看護を受ける順番などを決定する診療前の1つの過程」 |   今回の災害訓練を終えて「計画書」作成のうえ執り行ったものの、改善事項も多数出されました。もし、地震などの大規模な災害が発生すれば、多大の被害が予想されるので、当院でも患者さん及び職員を生命の危機から守り、被害を最小限度に留め、施設の機能を維持、発揮することが必要であると感じました。また、実際の災害が発生すれば相当の混乱が予想されます。これらの事態に備えて、いつでも救急診療体制がとれるよう日頃の訓練とマニュアルの見直しが大切であることも感じました。さらに、今回は消防署の救急隊員の協力も得られ災害訓練が実施できたことを通して、院内は勿論、地域の連携も非常に重要であることを痛感させられた一日でした。   (文責:西田) |