当院では、平成18年3月1日より電子カルテシステムを導入致します。 電子カルテシステム(電子カルテ)とは、今まで紙のカルテ(診療録)に書き込んでいた患者さんの病状の変化や診察内容、薬の処方、検査結果などの情報をコンピュータに直接入力し、管理するシステムのことです。 電子カルテを導入するにあたり、以下の3点を目的としています。 【電子カルテ導入の目的】 1.業務の標準化、効率化による医療安全確保(クリニカルパス、PDCAサイクルなどによる患者サービスの向上) 2.情報共有による質の向上(チーム医療、インフォームドコンセントなどによる医療の質の向上) 3.経営情報管理の精度向上による経営の継続発展 上記の目的に沿って電子カルテを導入することで、以下の効果を期待できます。 【電子カルテ導入による効果】 1.患者さんの待ち時間の短縮(今までの紙カルテのように運ぶ必要がありませんので、診察が終わった時点で、すぐに会計計算や処方箋発行が可能となり、診察終了後の会計の待ち時間が短縮されます。) 2.インフォームドコンセントの向上、読みやすいカルテの確保(インフォームドコンセントとは、医師が診療目的、診療内容などを患者さんに分かりやすく説明し、患者さんの理解と承諾を得てから治療にあたることをいいます。今までの紙のカルテとは違い、電子カルテ導入後はコンピュータ上にレントゲン写真を表示したり、検査結果をグラフで表示したりすることが可能となるので、患者さんにより分かりやすい説明を行うことができます。) 3.医療安全の確保(コンピュータから出力されるバーコードを、注射や検査、輸血、手術などにおける患者さんの認証や治療内容の確認時に活用して、誤認や誤実施を防止することが可能となり、医療事故の回避につながります。) 4.情報の共有化(患者さんの診療情報を複数の場所で、複数の職員がいつでも参照することが可能となり、チーム医療の強化につながります。また、将来的に入院ベッドの枕元にテレビ兼用のコンピュータを設置し、患者さんのベッド横にてインフォームドコンセントができる環境を整備する予定です。) 5.情報の活用(患者さんの診療情報を電子情報として管理しているので、必要な診療情報をすばやく検索し、参照することが可能となり、患者サービスの向上につながります。) | 電子カルテ導入に際して、職員一同、万全を期して電子カルテの操作研修と電子カルテ導入により変更される業務の流れの模擬訓練を繰り返し行っておりますが、導入当初は、操作の不慣れや業務の流れの習得不足、コンピュータのトラブルなどにより、患者さんに対して、外来受診時に今よりもお待ち頂いたり、新たな受付方法・案内方法でご迷惑をおかけしたり、また入院される患者さんにおいても少なからず影響することが予想されます。 しかし、患者さんに対してより良質で安全な医療を提供するためには、電子カルテの導入が有効と考えますので、患者さんにご迷惑をおかけすると想像されますが、電子カルテ導入の趣旨に何卒ご理解とご協力をお願いします。 また、ご不明な点や不都合な点がありましたら、お気軽にお近くのスタッフまでお尋ね下さい。 【電子カルテ導入に伴う主な変更点】 《外来患者さん》 ◆受付窓口にて、受付票を挟み込んだ半透明の文書ケース(クリアファイル)をお渡し致します。診察時は、このクリアファイルをお持ち頂くこととなり、受付票だけでなく診察、検査等の順序が記載された用紙(基本スケジュール)などを挟み込みます。 基本スケジュールには患者さんのカルテ番号がバーコードで記載されており、患者さんの誤認や注射や検査の誤実施を防止するためにも使用します。患者さんにはお手数をお掛けしますが、御協力をお願い致します。 ◆現在使用中の診察券から、磁気機能が付いた診察券へ交換させて頂きます。 磁気の部分には、患者さんのカルテ番号や氏名が記録されており、バーコードと同様に患者さんの認証などに利用するほか、近い将来、機械にて外来受付や会計精算ができる環境を整備する予定です。 《入院患者さん》 ◆現在使用中のリストバンドから、バーコードが記載されたリストバンドを装着して頂きます。 リストバンドには患者さんの患者氏名、患者ID(カルテ番号)、生年月日、性別、血液型、バーコード(カルテ番号)で印字されており、患者さんの誤認や注射や検査の誤実施を防止するために使用します。患者さんにはリストバンドの装着により不快な思いをさせると思いますが、医療事故回避の為、御協力をお願い致します。 |