| 9月、安全管理の一環として、4回に分けて病院内全職員を対象にBLS(一次救命処置)の講習会を行いました。 BLSは救急車が来るまでに行う心肺蘇生の処置のことで、119番通報や用手的な心肺蘇生法(AEDを含む)を含んでおり、誰もが知っていなくてはならないとされる救命処置のことです。 講習会では、最初にスライドを使ってBLSの一般的な説明をして、その後に心臓マッサージを中心にした実技指導を行いました。 この心肺蘇生法は、数年毎にガイドラインが出されていますが、昨年5年ぶりに改訂されました。新しいガイドラインでは心臓マッサージと人工呼吸の比率が30対2になり、除細動に関しても従来3回連続して除細動をかけることになっていたものを、1回除細動をかけた後すぐに2分間心肺蘇生を行い、その後で脈拍の確認を行うようになっています。 その他にも今までのガイドラインと異なる点がいくつかありますが、その根底にあるのは心臓マッサージの重要性が再認識されたことです。 | 例えば、一般の人が救助者になった場合には、倒れた患者があえぎ呼吸をしている時点で患者が心停止になりつつあると判断し、すぐに心臓マッサージと人工呼吸を行うように教えています。 この場合循環のサインなど脈拍の確認は行いません。つまり、一般の人にとって循環のサインや脈拍の確認をすることは必ずしも容易でなく、循環のサインの確認に手間取って、心臓マッサージの開始が遅れるという反省の上にこのようになりました。 勿論、看護師さんなどプロの職種の人たちには、循環のサインや脈拍の確認などきっちりした心停止の確認が求められていることは言うまでもありません。 自分の家族に万一のことがあったときに救急隊からの指導を受けても自信を持って正確な心臓マッサージが出来る人は一般の人には限られているようです。 この講習会が少しでもみなさんのお役に立てばいいなと思ったことでした。 (文責:麻酔科 山下順正)   |