| 【1】 業務体制 当院は、平成13年4月より院外処方を開始しており、ここ5年間は90%以上の発行率となっています。薬剤科のスタッフ1〜2名は、院外処方箋の内容確認等を行っていますが、その他のスタッフは、入院調剤に加えて、病棟での薬剤管理業務に関わっています。薬の専門家として、医師、看護師、診療放射線技師、管理栄養士、リハビリ各セラピスト、MSW等の院内スタッフと連携をとりながら診断、治療が円滑にできるよう努めています。 病棟での薬剤師は、各病棟で行われるカンファレンスや、回診等に同行し、患者情報の収集とともに、薬物治療に関する情報提供をタイムリーに行い、処方に反映させています。また、そのことで病棟スタッフとのコミュニケーションを密に図っています。 また、入院時の持参薬・服用薬確認は、入院患者のほぼ全員に対し実施し、当院での代替薬や、術前に中止が必要な血液凝固系に影響をおよぼす薬剤について、休薬に関する情報提供を行っています。さらに、入院・外来患者に対し、写真付きの文書により、患者さんに分かりやすい説明を心がけています。 薬物血中濃度測定・解析については、副作用の出やすい薬剤、厳密な血中濃度コントロールが求められる薬剤に関して行っており、救急時の測定や、効果が不安定な患者に対し、医師の依頼のもと行っています。なるべく、当日処方に反映できるよう、依頼から30分以内で測定し、1時間以内に目安となる処方量の提案とともに解析報告書を添えて回答しています。 また、日本赤十字血液センターの備蓄所として、適切な管理を行い、院内はもとより、阿久根、長島、出水、野田、高尾野地区の医療機関にも依頼に応じて供給しています。さらに、手術時の出血に対して自分の血液でまかなう自己血輸血という輸血方法を推進しており、専用の自己血採血室にて、輸血を必要とする外来・入院患者さんに安心して貯血して頂いています。現在、緊急時を除き、輸血を必要とする予定手術の約80%に適応されています。また、遠心分離を行うことで得られる自己フィブリノーゲンのりの作成も行っています。 | 現在中心静脈カテーテルより投与している高カロリー輸液に関しては、クリーンベンチにて無菌的に注射剤を混注しています。また、複数の薬剤を配合した時の変化を観察することにより、「注射剤の配合で注意すべき点」として情報を作成し、病棟等へ伝達しています。がん化学療法においても、薬剤科にて無菌的に調製し、投与量、投与方法、投与間隔等の管理を行っています。 【2】研究 薬剤科のスタッフは、患者さんへの満足度の高い医療の提供を目指すべく、薬剤科内で業務改善(QC活動)に日々取り組むとともに、院内で取り組まれている各種プロジェクトや委員会活動に積極的に参加しています。これらの取り組みで得られた成果に関しては、専門学会での発表や、学術論文に投稿、掲載されることで成果を形に残すことにも努めています。  注射薬無菌調製 |  抗がん剤無菌調製 | (文責:佐多) |