| 今年は、インフルエンザ流行のシーズンが例年より遅れており、ようやくピークを迎えようとしています。また、東南アジアでは、鳥インフルエンザの発生に関する報道がなされて、日本でも毎年散発的に発生しています。幸いにも日本では人への感染例は見られませんが、インフルエンザへの対策を十分行う必要があります。対策としては、ワクチンの接種と日頃からの予防があります。  ◆症状 インフルエンザは、咳などに含まれるインフルエンザウイルスの感染により24〜48時間以内に、38℃をこえる発熱、全身のだるさ、頭痛、腰痛等の症状がでます。抵抗力の弱い年寄りは肺炎を伴うことがあり、ときに重症になることもあります。子供の場合は、熱性痙攣を起こすこともあり、1週間以上の発熱が続くと脳症を起こすこともあります。そのため、予防や早めの治療が重要です。 ◆日頃からの予防行為 ワクチン接種の有無にかかわらず有効です。基本的には、「手洗い」と「うがい」、そして必要に応じて人混みでマスクを着用することです。手洗いについては、家庭用の石鹸で十分効果がありますので、よく泡立て、指先や指の間を意識しながら洗い、流水で石鹸を十分洗い流してください。うがいについては、うがい薬の有無にかかわらず有効ですので、帰宅時や就寝前、人混みから帰った時など1日数回行ってください。マスクの着用については、市販のもので十分ですので、口だけでなく鼻まで覆ってください。 | ◆インフルエンザの治療薬について インフルエンザの治療薬であるタミフルRは、服用による異常行動がメディア等で報道されていました。しかし、これらの症状のほとんどがインフルエンザにともなう症状であることが報告されています※1。よってタミフルR服用の有無にかかわらず、発熱からの数日間は注意深い観察が必要です。一方服用により、インフルエンザ症状の回復期間は短縮され、高齢者や小児等ではインフルエンザにより体力が低下することで罹る感染症等を予防できること※2から、医師の指示に従い、服用をお願いします。 ◆鳥インフルエンザについて 鳥インフルエンザは通常のインフルエンザと同様の症状が出ることが考えられています。家で鳥を飼っていて最近複数の死亡があった場合や、海外への渡航歴などが判別の際に重要な情報となります。インフルエンザ症状が出た場合は速やかに医療機関を受診し、上記情報についてお伝えください。 ※1…横田俊平、インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する研究、厚生労働科学研究費助成金 平成十七年度総括研究報告書 ※2…関谷栄、インフルエンザに対する総合対策、日本医事新報(〇三八五-九二一五)四二〇八号 Page八-十二(二〇〇四.十二) (文責:佐多) 
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