| 先月号の尿ビリルビン同様に肝障害のチェックするのに尿ウロビリノーゲンがあります。今回はこの尿ウロビリノーゲンについてお話します。 ■尿ウロビリノーゲン 1. 尿ウロビリノーゲンとは 尿の黄色っぽい色はウロビリノーゲンによります。胆汁色素のビリルビンは、胆汁として腸管に分泌されると、腸内細菌により分解されてウロビリノーゲンとなります。その一部が腸管から吸収され、肝臓で再びビリルビンにつくりかえられますが、一部が尿に排泄されます。 2. この検査で何がわかるの? 肝臓病になると、肝臓で処理されるウロビリノーゲンが少なくなりますから、尿に出るウロビリノーゲンは正常の数十倍にも増加します。特に急性肝炎では、黄疸が出る前から尿中のウロビリノーゲンが多くなるので、早期診断に役立ちます。また、胆道の流れが悪くなると、ウロビリノーゲンの材料となる胆汁のビリルビンが減少するため、尿ウロビリノーゲンがマイナスになります。 | 3. 結果の判定 正常:±(わずかに排泄されます) 陽性:肝臓病で急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、溶血性黄疸など 陰性:胆道閉塞など考えます 4. 心がけ 生活習慣病をはじめとして、病気というものは知らず知らずのうちに襲ってくるものです。今回出てきた肝臓病も、そのものです。日ごろ、自分のからだをいたわり、検診等受けるように心がけましょう。もし、患っていたとしても、軽症のうちに治療することが大事です。  【参考文献】 『検査のすべて』主婦の友社 『検査値のケアのポイント』医学書院 『臨床検査法提要32版』金井出版 (文責:花田) |