表紙 1・2ページ 3・4ページ 5・6ページ 7ページ
表紙へ 広報誌トップへ 阿久根市民病院トップへ


『尿検査と病気』について

からだの『なぜ・何』では、身近な健康に関する疑問にお答えしてまいります。今回は、前回に引き続き『尿検査と病気』についての豆知識です。

 一般の方があまり尿検査の中で聞きなれない検査の尿中ケトン体があります。今回は、この尿中ケトン体について掲載したいと思います。

◆尿中ケトン体とは

 エネルギー源であるブドウ糖が不足すると、体は蓄えていた脂肪を取り出してエネルギーとして使用します。このとき、脂肪からケトン体という物質を作り、燃焼させてエネルギーにしますが、糖の不足が続くとアセトン体が作られすぎて血液中にあふれます。ケトーシスといい、やがて、意識障害が始まり、糖尿病性昏睡といわれる意識不明の状態に陥ります。血中に増加したケトン体は容易にケトン尿をきたします。
 
◆この検査で何がわかるのか?

 この検査は、糖尿病の状態を見るのに用いられて、糖尿病のコントロールが不十分だと、インスリンの作用不足で糖をエネルギー源として利用できず、体の脂肪を燃やしてエネルギーとするため、血液中のアセトン体が増えてきます。糖尿病の方は常にこの検査を行ってチェックしておくことが大切です。

◆検査でわかること

 異常値(陽性)…糖尿病・飢餓・摂食障害・内分泌疾患・脱水症・感染症

豆知識

 ケトン体とはアセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸の総称で、尿中に排泄されるケトン体はアセト酢酸です。

 ケトン体は揮発しやすい物質のため、採尿後2時間以内の新鮮な尿が適当です。

【参考文献】
『検査のすべて』主婦の友社
『検査値のケアのポイント』医学書院
『臨床検査法提要32版』金井出版
『臨床検査データブック 2005-2006』医学書院

(文責:花田)


*お知らせ*

 意見箱について

 当院では、総合受付と各病棟の患者食堂に意見箱を設置しております。

 当院へのご意見・ご要望などをお寄せ下さい。なお、ご意見等につきましては、「かけはし」誌面にて紹介・回答してまいりますのでよろしくお願い致します。


編集後記

 じめじめした梅雨の時期になってきました。気温・湿度の上昇に伴い、食中毒の危険を伴う季節になってきました。

 皆さん、食中毒の対策は万全でしょうか。手洗いはしっかりと、料理は十分な加熱・調理してから食べるようにしましょう。

(橋元)



表紙へ 広報誌トップへ 阿久根市民病院トップへ