| 今回は、通常の血液検査でよく依頼されるLDHを取り上げます。
◆LDH 乳酸脱水素酵素
LDHとはどんなの?
LDHはヒトのエネルギーの基となるブドウ糖を燃焼させるときに働く酵素で、体の中にたまると疲労の原因になる乳酸から水素をとり、ピルビン酸に変える酵素です。
腎臓、骨格筋、肝臓、心臓、すい臓、脾臓、脳、赤血球、血清、がん細胞に分布します。
どんなとき検査しますか?
LDHは体内のすべての臓器に分布していて、細胞の変性や壊死を反映するために、重要な検査です。体内にどこか傷害があると血液中に漏れ出てくるため、部位を特定する事はできませんのでAST(GOT)、ALT(GPT)、CPKなどを同時に検査することにより部位を特定します。
何か異常が生じているかどうかを判定したり、血中の値が傷害の程度を示すため、重篤度やその治療の効果判定に用いられます。
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異常値のとき何を疑うの?
(上昇):急性心筋梗塞 悪性貧血 悪性腫瘍 急性肝炎 肝硬変 白血病 悪性リンパ腫 皮膚筋炎
横紋筋融解症 肺梗塞・肺塞栓症 その他激しい運動、溶血など
(低値):失活因子(抗腫瘍薬・免疫抑制剤の投与) 遺伝性LD-Hサブユニット欠損症など
◎基準値…115〜245 U/L
検査を受けるときの注意
激しい筋肉運動後や筋肉内注射では筋肉損傷のために高値となります。マラソンなど激しい運動をすると3000U/L近くに上昇することがあります。
また、赤血球中には多量のLDHが存在するため、採血時の溶血に注意しましょう。
(文責:花田)
【参考文献】
『検査のすべて』 主婦の友社
『医者に聞けない検査結果の読み方がわかる本』 中経出版
『検査値のみかた 改訂3版』 中外医学社
『最新 臨床検査のABC』 日本医師会
『基準値と異常値の間』 中外医学社
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