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◆ALP
アルカリホスファターゼ
ALPとは
アルカリホスファターゼはPH10前後のアルカリ性で働く酵素で、リン酸化合物を分解します。体中のほとんどの臓器に分布していますが、血清中のALPは肝臓、骨、小腸などからの由来のものが多く、肝臓を経て胆汁中に分泌され十二指腸に排泄されます。
肝臓、骨、小腸などに多く分布し、これらの臓器に異常や病気があるときに、血液中のALPが増加します。
何がわかりますか
アルカリホスファターゼは、病気的に意義の高いのは、特に閉塞性肝疾患と骨疾患です。
閉塞性肝疾患では、胆汁がうっ滞した時に高値になる閉塞性黄疸や肝胆道系疾患がわかります。また、骨疾患では、骨に分布するALPが骨を生成するときに血液中に出てくるために、骨肉腫や転移性骨腫瘍などで、高値になります。
骨形成との関連から年齢による変動は著明です。健常な小児の成長期には骨がどんどん増殖されます。よって、この時期のALP値は成人の2〜5倍の高値となり、20歳前後で成人の値になります。【表】に由来臓器と疾患の関係を示します。
ALPがおもしろいのは、小腸由来は血液型B型、O型と関連していて、高脂肪食を食べると上昇します。
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【表】由来臓器と疾患、病態
(診断と治療 Vol.93-No.9 2005より抜粋)
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由来臓器 |
疾患、病態 |
| ALP1 |
肝 |
閉塞性黄疸、限局性肝障害 |
| ALP2 |
肝 |
肝・胆道系疾患(健常成人) |
| ALP3 |
骨 |
骨病変、甲状腺機能亢進症(健常小児) |
| ALP4 |
胎盤、悪性腫瘍 |
妊娠末期、悪性疾患 |
| ALP5 |
小腸 |
肝硬変、血液型B型・O型 |
| ALP6 |
肝、骨 |
潰瘍性大腸炎(活動期) |
異常値を示す疾患
(高値)急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、胆汁うっ滞、閉塞性黄疸、胆石、胆道系のがん、すい臓がん、薬剤性肝障害炎、アルコール性肝臓障害、骨折、骨肉腫、骨転移がん、骨軟化症、甲状腺機能亢進症
(低値)前立腺肥大、甲状腺機能低下症
◎基準値…115〜359U/L
(文責:花田)
【参考文献】
『検査のすべて』 主婦の友社
『診断と治療 Vol.93-No.9 2005』 診断と治療社
『モダンフィジシャン Vol.24 No.5(2004)
臨床検査値読み方・考え方のポイント』
新興医学出版社
『最新 臨床検査のABC』 日本医師会
『検査・検査値まるわかり辞典』 西東社
『異常値の出るメカニズム 第4版』 医学書院 |