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『認知症』について

昨年の12月24日より、一般的な用語として「痴呆」ではなく「認知症」という言葉を用いるようになりました。今回はこの「認知症」の原因についてです。

「認知症」について 〜痴呆(認知症)はなぜ起こるのか?〜

医学的に「認知症」といえば脳に病気があったり、老化に伴って脳の機能が低下するために起こるとされ、一般的にこうした考え方が浸透しつつあります。たしかに脳の損傷は認知症の症状を引き起こすことがあります。しかし、すべての原因が脳にあるとするのは誤りです。

老人の痴呆の原因は、脳の病変だけで説明できるほど単純なものではありません。認知症の方たちを注意深く見ていくと、引越しや施設入所といった環境の変化、配偶者との死別などの人間関係の喪失、おもらしや歩行困難といった老化に伴う身体的障害などさまざまなきっかけによって起こっているようです。さらに、まわりの人間の対応、本人の生活観や人生観・価値観までもが関与していると思わざるを得ないくらい認知症の原因は複雑で深いものと思われます。  

このようなことから、認知症について「老いていく自分を認められず、自然な老化現象や障害による機能低下、人間関係の変化などをきっかけとして生じる『自分との関係障害』である」ととらえている人もいます。  

このように考えていくと入院や投薬などだけでは限界があると思われます。認知症にならないために、時々自分自身の体の状態や心の状態と向き合う時間を作ってみることも良いかも知れません。また、認知症の方の介護について困っている際には、まず環境や人間関係など実際の生活を整える等の配慮も必要と思われます。 (文責:穎川)