平成29年度病院指標
用語解説
在院日数 | •初回入院年月日から最終退院年月日までの延べ日数を表します (平成29年4月1日に入院し、平成29年4月2日に退院した患者さんの 在院日数は2日となります) |
---|---|
患者数 | 一連の入院を一患者としてカウントします |
―(ハイフン) | 10未満の数値の場合は ―(ハイフン)を表示しています |
病院指標項目
年齢階級別退院患者数
年齢 区分 |
0歳~ | 10歳~ | 20歳~ | 30歳~ | 40歳~ | 50歳~ | 60歳~ | 70歳~ | 80歳~ | 90歳~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | – | 41 | 41 | 59 | 141 | 271 | 755 | 1098 | 1138 | 303 |
定義
平成29年度に一般病棟を退院した患者であり、年齢階級は、10歳刻みで表示します。年齢は、入院時点のものとし、年齢階級が90歳以上に場合は、1つの階級として設定しています。
解説
当院は主に、循環器内科、消化器病センター(内科・外科)、整形外科、脳神経外科、泌尿器科の5つの科が入院診療を行います。高齢者の多い地域柄、60歳以上の患者さんが8割を占めており、90歳代の患者さんが年々増えています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科(070)
DPC コード |
DPC 名称 |
患者数 | 平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99200x | 狭心症、慢性虚血性心疾患心臓カテーテル法による諸検査+血管内超音波検査等 | 164 | 3.31 | 3.19 | 0.00% | 71.78 |
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患心臓カテーテル法による諸検査 | 163 | 3.37 | 3.03 | 0.61% | 72.40 |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等心臓カテーテル法による諸検査+血管内超音波検査等 | 119 | 7.04 | 4.62 | 0.84% | 72.63 |
050130xx99000x | 心不全手術なし、処置等なし | 109 | 24.42 | 17.71 | 7.34% | 83.81 |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈手術あり心臓カテーテル法による諸検査+心臓電気生理学的検査 | 19 | 16.68 | 11.21 | 0.00% | 80.63 |
解説
患者数が最も多い疾患は、心臓カテーテル検査治療を用いた狭心症や慢性虚血性心疾患です。心臓カテーテル検査法による検査を県内でも多く行っています。
消化器病センター(060)
DPC コード |
DPC 名称 |
患者数 | 平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
150010xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 53 | 9.70 | 5.50 | 9.43% | 54.04 |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 | 48 | 18.54 | 10.61 | 14.58% | 75.77 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞手術なし、処置等なし | 43 | 16.23 | 8.98 | 6.98% | 76.42 |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし | 36 | 15.03 | 7.87 | 5.56% | 63.92 |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 | 32 | 16.06 | 9.06 | 6.25% | 74.47 |
解説
当院では消化器病センターとして消化器内科・外科合同で一つの診療科を形成し、全ての消化器疾患を扱っています。入院患者さんは、腸炎や胆石症・胆管炎といった胆道系の感染性疾患、他に腸閉塞を多く診療しています。いずれも急性発症の疾患であり、地域における当院の役割が反映された結果と考えます。表には現れませんが、消化器癌の治療も数多く行っています。
整形外科(120)
DPC コード |
DPC 名称 |
患者数 | 平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160690xx97xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)その他の手術あり | 72 | 33.03 | 19.09 | 16.67% | 80.42 |
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折人工骨頭挿入術 肩、股等 | 67 | 35.54 | 27.09 | 34.33% | 84.33 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 | 52 | 34.77 | 25.09 | 3.85% | 75.94 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折手術あり | 23 | 10.48 | 5.21 | 0.00% | 50.13 |
070343xx99x20x | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎神経ブロック | 18 | 2.50 | 6.65 | 0.00% | 74.11 |
解説
股関節大腿骨近位骨折が多く、昨年(平成28年度)の上位3位と今年(平成29年度)の上位3位は同じ疾患になっています。当院は回復期リハビリテーション病棟があり、リハビリをしてから退院をする患者さんが多くを占めています。そのため、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
脳神経外科(150)
DPC コード |
DPC 名称 |
患者数 | 平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)処置等2あり重症度等_発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 37 | 28.84 | 16.38 | 5.41% | 73.11 |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり | 19 | 14.53 | 9.68 | 31.58% | 86.26 |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)手術なし、処置等なし | 19 | 45.42 | 19.10 | 47.37% | 69.32 |
010060×2990411 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)処置等2あり、定義副傷病あり重症度等_発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 11 | 41.73 | 18.34 | 0.00% | 74.36 |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 10 | 4.50 | 6.28 | 0.00% | 70.80 |
定義
脳梗塞(ICD6桁:010060)について、2016年改定により、重症度の指標として「発症前 Rankin Scale」が取り入れられた。「発症前 Rankin Scale」は、発症前おおむね1週間のADLを病歴等から推定し、そのうえで「0」~「5」までの値を入力することとされている。値は下のとおりであるが、診療記録の詳細な確認が必要である。まったく病歴が推定できない場合は、「5」を選択する。(医学通信社 DPC点数早見表)
値 Rankin Scale
- まったく症候がない
- 症状はあっても明らかな障害はない:日常の勤めや行動は行える
- 軽度の障害:発症以前の活動がすべて行えるわけではないが、自分の身の回りのことは介助なしに行える
- 中等度の障害:何らかの介助を必要とするが、歩行は介助なしに行える
- 中等度から重症の障害:歩行や身体的要求には介助が必要である
- 重度の障害:寝たきり、失禁状態、常に介護と見守りを必要とする
定義副傷病:疾患コード(DPC 6 桁)・疾患名を決定するに至った「主傷病」以外の傷病名です。入院当初に患者がすでにもっていた傷病(入院時併存傷病)と、入院後に発症した傷病(入院後発症傷病)の両方を含みます。
解説
脳神経外科は、平成30年度4月より1人体制から2人体制に変更となりました。入院患者さんは、脳卒中が大部分を占め、特に脳梗塞の割合が高くなっています。当院には、急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟があり、急性期病棟で手術加療や点滴加療を行った後、必要に応じて、回復期リハビリテーション病棟でリハビリを継続しています。
泌尿器科(310)
DPC コード |
DPC 名称 |
患者数 | 平均 在院 日数 (自院) |
平均 在院 日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 | 31 | 9.03 | 7.31 | 0.00% | 75.42 |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症手術なし | 30 | 16.83 | 12.34 | 3.33% | 73.53 |
110310xx01xx0x | 腎臓または尿路の感染症経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 | 13 | 14.46 | 14.59 | 7.69% | 65.23 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術等 | 11 | 4.91 | 5.75 | 0.00% | 60.73 |
11013xxx99xxxx | 下部尿路疾患手術なし | 10 | 15.00 | 9.44 | 0.00% | 78.80 |
解説
泌尿器科は、平成29年度まで1人体制で外来・入院患者さんの診察を行ってきました。平成30年度からは医師2人体制になり、当院で受けられる治療の幅も広がってくると思われます。
平成29年度の入院患者さんは、膀胱腫瘍や腎臓または尿路の感染症、尿路疾患を多く診療しています。尿路疾患とは、尿路結石症や神経因性膀胱、膀胱炎等が含まれます。また、表には現れませんが、前立腺癌疑い等に対する前立腺針生検の検査も多く行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期 分類 基準 |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage Ⅰ |
Stage Ⅱ |
Stage Ⅲ |
Stage Ⅳ |
不明 | ||||
胃癌 | 23 | – | – | 18 | 10 | – | 1 | 7 |
大腸癌 | 11 | – | 26 | 24 | – | 23 | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | 23 | 11 | – | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 30 | 1 | 7 |
※ 1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約
定義
UICC病期分類とは、国際対がん連合(UICC)が定めた T :原発腫瘍の拡がり、 N :所属リンパ節転移の有無と拡がり、 M :遠隔転移の有無 の3つの分類(TNM分類)で評価し、各癌の進行度と拡がりの程度をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)まで4病期(Stage分類)に分類するものです。
解説
大腸癌や胃癌を多く診療していますが、乳癌・肺癌・肝癌まで含めた重要性の高い5大癌全てに対して当院での手術が可能です。比較的難度が高いといわれる肝癌や肺癌の症例が多いことも当院の特徴です。
成人市中肺炎の重症度別患者数
患者数 | 平均 在院 日数 |
平均 年齢 |
|
---|---|---|---|
軽症 | 18 | 12.11 | 52.33 |
中等症 | 120 | 20.86 | 82.23 |
重症 | 33 | 25.03 | 85.48 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
定義
市中肺炎の定義として、入院の契機となった傷病名および医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10コードがJ13~J18で始まるものに限定して抽出しています。成人(20歳以上)の市中肺炎の症例のみで重症度、平均在院日数、平均年齢を集計しています。重症度は、「尿素窒素(BUN)・脱水」「経皮的酸素飽和度(SpO2)」「意識障害」「血圧」等の結果をもとに分類しています。重症度別にみると、軽症:外来治療、中等症:外来又は入院治療、重症:入院治療、超重症:ICU治療が中心と日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに定義されています。
解説
当院は、軽症から重症まで幅広く肺炎の患者さんを診療しています。とくに、外来又は入院治療が必要とされる中等症に該当する患者さんを多く診療しています。
脳梗塞の患者数等
発症日 から |
患者数 | 平均 在院 日数 |
平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 93 | 38.66 | 77.10 | 20.41 |
その他 | – | – | – | – |
解説
脳神経外科は、平成30年度4月より1人体制から2人体制に変更となりました。入院患者さんは、脳卒中が大部分を占め、特に脳梗塞の割合が高くなっています。当院には、急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟があり、急性期病棟で手術加療や点滴加療を行った後、必要に応じて、回復期リハビリテーション病棟でリハビリを継続しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科(070)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 109 | 2.97 | 4.94 | 3.67% | 73.56 |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) | 20 | 0.30 | 28.90 | 15.00% | 74.05 |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 15 | 5.13 | 12.13 | 0.00% | 78.20 |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 12 | 4.67 | 8.50 | 8.33% | 72.50 |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) | – | – | – | – | – |
解説
狭心症や慢性虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術や経皮的冠動脈形成術といった心臓カテーテル治療を多く行っています。
消化器病センター(060)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2cm未満) | 125 | 0.36 | 1.36 | 0.00% | 70.22 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 47 | 2.55 | 8.19 | 0.00% | 65.85 |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 41 | 6.68 | 17.90 | 0.00% | 71.02 |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) | 23 | 2.87 | 22.70 | 17.39% | 76.22 |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 22 | 1.36 | 5.73 | 0.00% | 67.64 |
解説
消化器内科と外科併せた結果となっています。
消化器内科部門では、大腸ポリープに対する内視鏡的ポリープ切除術を積極的に行っており、最多件数を占めて、かつ良好な成績を収めています。外科部門においては、従来の開腹手術はもとより鏡視下手術にも積極的に取り組んでおり、胆嚢摘出術や鼠径ヘルニア手術の他に大腸切除等へも鏡視下手術を導入しています。また、肝性胸腹水や癌性胸腹水に対する治療として、胸水・腹水濾過濃縮再静注法の件数が多くなっています。これは、診療科を問わず、当院の癌治療への取り組みや患者の全身状態の改善に向けての姿勢を反映した結果となっています。なお、表には現れていませんが、消化器癌の手術も積極的に行われています。
整形外科(120)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 83 | 1.76 | 37.28 | 36.14% | 82.33 |
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 77 | 1.49 | 31.60 | 1.30% | 74.66 |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 39 | 2.18 | 21.18 | 2.56% | 62.87 |
K0463 | 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 | 16 | 3.00 | 15.00 | 0.00% | 56.75 |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 12 | 2.67 | 38.67 | 16.67% | 83.75 |
解説
骨折や関節症に対する手術を積極的に行っています。患者数が最も多い骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿)については、約9割が大腿骨骨折に対する手術となっています。また、人工関節置換術(肩、股、膝)については、約8割が膝に対する手術となっています。
脳神経外科(150)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 15 | 0.33 | 14.07 | 33.33% | 86.33 |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | – | – | – | – | – |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | – | – | – | – | – |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | – | – | – | – | – |
K1781 | 脳血管内手術 1箇所 | – | – | – | – | – |
解説
脳神経外科は、平成30年度4月より1人体制から2人体制に変更となりました。入院患者さんは、脳卒中が大部分を占め、特に脳梗塞の割合が高くなっています。当院には、急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟があり、急性期病棟で手術加療や点滴加療を行った後、必要に応じて、回復期リハビリテーション病棟でリハビリを継続しています。
泌尿器科(310)
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前 日数 |
平均 術後 日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 33 | 1.21 | 7.42 | 0.00% | 75.55 |
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 28 | 0.14 | 1.11 | 0.00% | 63.68 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 17 | 1.59 | 10.12 | 5.88% | 65.85 |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 12 | 1.00 | 2.92 | 0.00% | 59.00 |
K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | – | – | – | – | – |
解説
泌尿器科は、平成29年度まで1人体制となっていましたが、平成30年度からは医師2人体制になりました。当院で受けられる治療の幅も広がってくると思われます。
平成29年度は、膀胱悪性腫瘍手術を多く行っています。これは、診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)の泌尿器科の結果と一致しており、当科では、膀胱腫瘍に対する診療を多く行っていたことがわかります。また、尿路結石に対する治療も積極的に実施されています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院 契機 |
症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 16 | 0.42% |
異なる | – | – |
定義
DPCコード:14桁あるうちの最初の6桁で集計しています。DPCコード6桁は、傷病名を示しています。7~14桁目には患者情報や治療方法が分類されています。
入院契機:DPCで請求するDPC病名とは別に、今回の入院において入院の契機となった傷病名をそれぞれ入力しています。DPC病名と入院契機病名が「同一」の場合は、入院した理由(契機)と治療が同じであったことを表します。一方、「異なる」とは、ある病気で入院したが、もともと持っていた疾患や入院中に発症した違う病気(この場合は、手術・処置等の合併症)による治療が主だったものを表します。
発生率:症例数/全退院患者数 で計算しています。
「手術・処置等の合併症」とは、手術や処置などを行うことによって一定の割合で発生してしまう病態のことであり、当院では、術後感染症や術後出血等が該当します。合併症は、手術や処置等に伴って起こる可能性があるものであり、医療ミスや医療事故とは異なります。
解説
DPC病名と入院契機病名が「同一」である症例が多いことから、入院中に発生した手術・処置等の合併症は少ないことが推察されます。内訳をみると、創部やカテーテル、人工関節による感染、人工関節脱臼等が該当します。手術・処置等は合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明し、同意を得たうえで手術や処置を施行するように努めています。
更新履歴
- 2018.09.27
- 平成29年度病院指標を公開しました。