循環器科  < 病院の案内
  1 循環器科の理念
 当院が位置する北薩摩の阿久根地区は、「出水兵児修養掟」に謳われる薩州島津の古き文化と士道の伝統を残し、多くの万葉歌人や頼山陽も愛でた風光明媚な自然環境に恵まれている。しかし、近年の高速鉄道・道路網からはずれ、過疎化と高齢化が進行し、また、医師不足などの医療環境も懸念され始めている。
 これらを踏まえ、当地区における基幹病院の責務を果たすため、高次機能病院との連携を強化し、日進の医療技術の研鑽に努める。また、自由闊達にしてそのなかにこそ医師たる喜びを見出し、文学を愛する社会人にして郷土の士風ある先哲たちを生きる寄る辺の規範としたい。
2 医師
 鹿児島大学大学院総合医歯学研究科(旧第1内科)と、同大学病院循環器病センター からの派遣医師4名です。
   立石繁宜(副院長、科長)、福永研吾(医師)、楠元啓介(医師)、小島 聡子(医師)


(写真左より) 福永 小島 立石 楠元

3 外来--対象疾患
 原則紹介です。主に、下記の@Aを対象としています。Bも、時に対象にしています。@ABともに、病態により、近隣の基幹病院や、高次専門病院の該当科に紹介しています。Cは専門性が高いため、緊急性がない限り、まずは、他の専門病院をお勧めします。

   @循環器系
     虚血性心臓病(狭心症・心筋梗塞)、心臓弁膜症、不整脈、高血圧症など
   A代謝系
     糖尿病、脂質異常症、痛風など
   B呼吸器系
     呼吸器感染、気管支喘息など
   Cその他
     血液、膠原病、内分泌系


平成21年
循環器・生活習慣病疾患
68%
呼吸器疾患
28%
その他
4%

4 入院・病棟
 新館8階建ての最上階で、40床で稼動(平均在院日数;14.6日)しています。
通常、急性心筋梗塞、重症心不全、重篤な不整脈などは、しばらくICUで管理し、安定後に、一般病棟にて加療継続を行っています。心臓カテーテル検査は、通常2泊3日の入院をお願いしています。

5 検査および手技
 平成21年1月〜12月の症例数は以下の通りです。
@ 心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈形成術(PCI)、および経皮的血管形成術(PTA)
ここ数年、経年的にも、各検査総数は増加傾向にあります。特に、緊急対応を要する急性心筋梗塞(AMI)等の虚血性心臓病の紹介症例が増え、心臓カテーテル検査は格段に増加しています。それに伴い、カテーテルの応用技術である経皮的冠動脈形成術(PCI)も増加し、その約 85% は冠ステント留置です。また、最近、閉塞性動脈硬化症の増加で、経皮的血管形成術(PTA)も増加傾向にあり、主にステント留置です。
平成22年
1月

2月

3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
平均
心カテ 64 48 46 52 44 53 61 53 54 62 74 63 674 56.2
PCI 22 13 15 12 18 22 28 22 22 35 37 30 276 23.0
AMI 7 4 3 3 4 10 8 4 5 4 3 4 59 4.9
PTA 2 0 0 0 2 0 0 1 0 1 0 2 8 0.7

平成21年
1月

2月

3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
平均
心カテ 44 52 50 45 46 62 49 63 48 55 39 61 614 51.2
PCI 24 13 17 18 16 22 17 22 21 17 7 19 2137 17.8
AMI 6 3 3 4 3 4 4 8 3 0 1 8 47
3.9
PTA 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 0 1 4 0.3
A 心臓・経食道エコー、末梢血管エコー
心臓エコーは、平成17 年度に GE社製 ViViD 7、平成18 年末に PHILIP社製 IE33 の最新鋭の装置を導入し、診療技術精度を強化しました。最近は頚動脈や下肢の動静脈の末梢血管エコーが増加傾向にあります。
平成22年
1月

2月

3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
合計
平均
心臓 325 259 242 262 260 298 298 281 252 246 282 242 3247 271
末梢血管 61 61 72 48 59 78 41 60 41 51 53 48 673 56
経食道 1 0 0 1 1 0 2 0 0 0 0 0 5 0.41
B 恒久ペースメーカー植え込み術
平成21年の恒久ペースメーカー植え込み術は、新規と交換を含め、36 例でした。