循環器内科
はじめに
当院は高度医療を提供する急性期病院であり、急性心筋梗塞患者を含めた循環器救急患者を積極的に受け入れ、緊急カテーテル検査を施行しております。また、急速な高齢化による高齢者の心不全も多く、救急外来からの心不全入院が増加しております。治療全般においてガイドラインに沿ったより良い治療が出来るよう心掛けております。また、2022年4月より1名増員となり、5名体制となりましたので、より充実した医療が提供できればと思っております。
外来
原則紹介になります。主に、下記の①②を対象としています。③も、時に対象にしています。
①②③ともに、病態により、近隣の基幹病院や、高次専門病院の該当科に紹介しています。
④は専門性が高いため、緊急性がない限り、まずは、他の専門病院をお勧めします。
①循環器系 | 虚血性心疾患、心臓弁膜症、末梢動脈疾患、大動脈疾患、不整脈、高血圧症など |
②代謝系 | 糖尿病、脂質異常症、痛風など |
③呼吸器系 | 慢性閉塞性肺疾患、肺塞栓症、肺性心、肺高血圧症など |
④その他 | 血液、膠原病、内分泌系 |
入院
新館8階建ての最上階で、泌尿器科病床と併せ40床で稼動しています。
急性心筋梗塞、重症心不全、重篤な不整脈など重症例は、しばらくHCUで管理し、安定後に、一般病棟にて加療継続を行っています。
心臓カテーテル検査は、通常2泊3日の入院をお願いしています。
心臓リハビリテーションを積極的に行い、心肺運動負荷試験(CPX検査)も行っております、チーム医療を実践し、毎朝当科医師で症例検討を行い、毎週木曜日は看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカー、診療支援係も含めた多職種カンファを行っています。
検査・手術
2019年から2022年の各年度の冠動脈造影検査 (CAG)、経皮的冠動脈インターベンション術(PCI)、および血管内治療(EVT)の件数は、別表の通りになります。
2022年度は件数がかなり減少しました。いくつかの要因があると考えますが、ガイドラインの変更により、フォローアップのCAGは推奨されておらず中止したこと、安定狭心症に関してはPCIによる長期予後改善効果は疑問視され、高齢者では抗血小板薬併用による出血リスクが問題となることも多く、治療適応をより慎重に検討するようになったこと、出水総合医療センターでもCAGやPCIを施行されており、出水市からの循環器救急症例が減少したことなどが影響していると考えております。
年度毎の検査・治療件数
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
CAG (PCIを含む) | 291 | 298 | 323 | 155 |
PCI (AMIを含む) | 107 | 221 | 199 | 75 |
EVT | 16 | 37 | 34 | 27 |
人事(2024年4月現在)
内匠 拓朗 (2022年4月~現在) | 医学博士 日本循環器学会専門医 日本内科学会総合内科専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 日本心臓リハビリテーション学会指導士 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 日本医師会認定産業医 身体障害者福祉法指定医 難病指定医 |
安﨑 和博 (2023年4月~現在) | 総合内科専門医 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 医学博士 難病指定医 臨床研修指導医 身体障害者福祉法指定医 |
宇佐美 環 (2024年4月~現在) | |
桑原 紳太郎 (2022年4月~現在) | |
木原 悠起 (2023年4月~現在) |