臨床検査科
臨床検査科の紹介
当検査科の検体検査は、24時間365日いつでも緊急検査に対応可能な体制で臨床支援を主眼として、より良い患者サービスの提供に努めています。
2021年春、PCR機器の導入により、新型コロナPCR検査が院内でも可能になりました。
業務内容
臨床検査科は、一般検査、血液検査、生化学検査、血清検査(感染症検査、輸血に関する検査)などの検体検査と、心電図検査、呼吸機能検査、血圧脈波検査、超音波検査(心臓・血管)、脳波検査、誘発筋電図検査、神経伝導速度検査の生理検査の業務に分かれます。
また、採血業務も中央採血室にて外来患者様の採血を看護部と共同で行っています
検体検査
検体検査は、血液・尿・髄液などの患者さんから採取した検体を各種の分析機器で分析します。外来、病棟の干者さん、特に救急外来に対応すべく24時間体制で運用しています。 手術前の検査や、輸血および感染に関する検査をしています。また、医師会会員の病院、および医院からの緊急検査を担っています。
生理検査
安静心電図検査、マスター負荷心電図、24時間ホルター心電図(長時間記録心電図)および解析、心臓・血管超音波検査、肺機能検査、脳波および誘発筋電図検査を行なっています。 医師会会員の先生方からのホルター心電図受諾解析に取り組み、運用しています。 また、心臓カテーテル検査、脊椎手術等の術中モニタリング検査も行っています。
検体検査
一般検査
尿の検査を、自動分析装置や顕微鏡にて行います。また髄液の検査も行います。
血液学的検査
自動血球測定装置や顕微鏡により、赤血球、白血球、血小板などの数の算定、末梢血の形態的検査から貧血などの血液疾患、炎症所見などの有無を検査します。また、凝固、線溶系の検査は、血栓症、塞栓症の予防、治療にワーファリンを服用している患者様が定期的に行っているものです。
輸血関連検査
ABO式、Rh式血液型、不規則抗体検査、交差試験などの検査です。貧血や手術目的で、輸血の必要なときに行う検査です。
生化学検査
各種機能検査(肝・膵・消化管・腎など)脂質・無機質・電解質・血糖を検査します。
生理検査
心機能検査
心電図
心臓の病気、例えば脈の乱れ、胸の痛み、動悸、呼吸困難、失神などの原因を調べる検査です。仰向けに寝て安静な状態で、両手足と胸に電極をつけて、検査します。
階段を昇ったり、降りたりする検査で安静時心電図では発見できない心臓病(狭心症)を運動負荷試験によって誘発させ、心臓の動きを検査するマスター負荷心電図、携帯型の機械を24時間つけていただき、心電図を記録するホルター心電図などがあります。
血圧脈波検査
閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化の評価に用いられます。
心臓超音波検査 頚動脈超音波検査 下肢上肢血管超音波検査
胸部にゼリーを塗り超音波を出すプローべというものを胸にあてて心臓の大きさや構造、動きなどを観察します。種々の心臓病の診断、重症度の評価、治療効果の判定など幅広い目的で検査されます。他に頚動脈、上下肢の血管の評価も用いられます。
心臓カテーテル検査
この検査は、カテーテルと呼ばれる非常に細いチューブを心臓まで挿入する検査で、心臓のいろいろな部分の圧を調べたり、造影して心臓や冠動脈の形態や動きを検査します。
臨床検査科は、心電図検査、心腔内・血管内の血圧等の観察・測定など行っています。
肺(呼吸)機能検査
肺活量をはじめとする肺機能評価をするための検査です。
鼻をつまみ、口だけで呼吸します。正確なデータを得るには患者さんの協力が不可欠な検査です。
脳波検査
脳の働きに伴っておこる微細な電気的なエネルギーを導出・増幅して記録します。それによっててんかん、頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍、意識障害などの有無や程度を知ることができます。
誘発筋電図検査 筋電図検査
末梢神経を皮膚上で電気刺激し誘発された電位を記録し、末梢神経疾患(脊髄を含む)の診断、および病態の把握に活用されます。針筋電図検査は四肢の筋萎縮や筋力の低下がある場合に欠かすことのできない検査でその病態が神経に起因するものか、筋自体に起因するか見ます。
検査機器