診療放射線科
診療放射線科について
当科は、放射線技師13、事務(助手)員2名、看護師1名の、合計16名で日常業務を行っております。地域の基幹病院として365日24時間、検査出来るように出勤・待機しております。また、緊急検査にも対応しております。
当科が使用する検査機器
クリックすると詳しい説明が御覧になれます。
上記の様に最新画像診断機器が導入されつつあり、最新の医療技術に遅れることなく最新機器導入や研修参加を考えております。
撮影後の画像は、院内のネットワークにて各部署のモニターで診断・閲覧する事が出来ます。読影に関しては、院内放射線科医と、遠隔画像診断(NMC:ネットメディカルセンター)で対応しています。
CT・MRI・マンモグラフィー等は、基本的に『予約』検査でお受けいたしておりますが、緊急の場合には、即時対応させて頂いております。
当科の検査を希望される場合には、一旦それぞれの外来診療科をご受診頂き、各担当医師の依頼で検査をお受け頂いております。 (それぞれ専門性を生かした指示内容を受けております。)
フィルムレス化
フィルムレスとは、各診療科で診察するためレントゲンやCT・MRIで検査撮影した画像をフィルムに印刷する作業を無くすことで、現在当院ではデジタル化によって高画質で表示できるモニターを導入し画像を見ることができます。
撮影された画像は、画像サーバーというパソコンに何重ものバックアップ(画像の消えない様に行う処理)の元保存されています。
当院では、フィルムレスをH24年3月12日より開始しています。(マンモグラフィ(乳房検査)の超高画質画像はフィルムを出力)
単純X線撮影検査
レントゲン撮影のことで、CR(computed radiography:コンピュータを利用したレントゲン写真処理装置)という装置で胸部・腹部や骨などあらゆる部位の撮影を行います。
CR装置とは、特殊なプレートを使用して撮影した画像を読み取り、デジタル化する装置です。




回診用ポータブル検査
一般エックス線検査と同じですが、手術後の患者様等、病態も複雑である移動の出来ない患者様のベッドサイドへ出向き検査をさせて頂きます。
救急外来や、各病棟へ「ゴロゴロ」と音を立てて、走行しているのを見かけられたことが有ると思います。
X線透視撮影検査
X線を連続で出しながら、検査部位の動きを見る検査で、必要に応じて撮影します。
透視室では下記などの多彩な検査を行っております。
- 消化器科:胃透視、注腸(大腸)、胆道すい臓系検査、内視鏡関連透視
- 整形外科:脊椎ミエログラフィー、神経根ブロック、骨折整復術
- 泌尿器科:逆行性腎盂造影、尿道造影、膀胱造影

乳房撮影検査(マンモグラフィ検査)
当院には、女性診療放射線技師が3名在籍(専門認定技師在籍)しております。女性技師の勤務を調整し常時出勤しているように勤務表を組んでいますので安心して検査を受けて下さい。
マンモグラフィ検査とは?
日本人女性の乳がん罹患率は年々増加し続けており、今では22人に1人が乳がんに罹っているといわれています。しかし、乳がんは早期に発見・治療することで約95%と高い確率で治る病気ともいわれています。
乳がんの早期発見のためには日頃の自己検診と定期的な乳がん検診がとても重要な役割を果たします。乳がん検診の中でも乳がんの早期発見に効果が高いとされているのがマンモグラフィ検査です。
マンモグラフィ検査とは乳房を挟みながら圧迫してX線撮影を行う乳房のレントゲンで、触ってもわからないような早期の小さな乳がんやしこりを作らない乳がん・非常に微細な石灰化も見つけることのできる検査です。
初めて受診される方は不安も大きいかとは思いますが、マンモグラフィ検査に関しては女性スタッフが対応いたしますので、是非1度受診されてみてください。


CT(Computed Tomography)検査
エックス線とコンピュータを組み合わせて使用し、身体の内部構造を精密に調べる検査です。
検査を行うに当たり、息止めや体を動かさないなどの制限があります。又、必要に応じて静脈に針を刺して血管確保し、造影剤を使用する場合があります。
当院には16列CTと64列超高速CTを1台ずつあり、CT撮影の超高速化に伴い動的な撮影や心臓等の停止して行えない検査などができる様になってきています。
検査時間は、目的の部位や検査方法によって異なりますが、通常5分から20分で終了致します。

CT装置を使用したいろいろな画像





列数の違いによる撮影幅の違い

※上部のCT画像は16列CTで撮影された画像 下記のCT画像は64列で撮影されています。

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査
MRI検査とは、磁石が埋め込まれたトンネルの中に身体を入れて、コンピューターによって体の中を映し出す方法です。使用する磁器や電波は無害で、身体に感じるものではありません。X線被曝は全くありません。
検査による痛みはありません。
患者さん自身の体の位置を変えなくても、あらゆる角度から体の中の様子をみることができます。臨床症状やレントゲン・CT・エコー・血液・尿検査などの結果から身体の内部や血管の状態を詳しく検査したいときに行います。
※15000G(ガウス)=1.5T(テスラ)
※ピップエレキバン1ケ=10G(ガウス)
テスラやガウスは磁気の強さの単位です。



血管造影検査
血管造影検査とは、体のいろいろな部位の血管を観察する検査です。
カテーテルという細かい管を使用して観察したい血管に造影剤を注入し、X線で連続的に撮影する検査で以下のことを行うことが可能です。
- 心筋梗塞の治療
- 脳動脈瘤の治療
- 肝臓癌の治療等



手術室用外科用イメージ装置
イメージ装置は、整形外科では骨折部の手術、泌尿器科では尿管結石を砕く手術に使用されます。
新機器の導入により映像が綺麗で手術時間も早く、従来に比べ被ばく時間も短くなりました。


骨塩定量(骨密度)検査
骨塩定量検査とは、低エネルギーX線を利用して骨の密度を測定する検査です。骨塩とは骨の強度(密度・ミネラル)のことで、年齢の疾患等による骨の変化を捕らえるものです。
骨のカルシウムが減少し、骨がもろくなって骨折などを起こしやすくなります。症状としては背痛、腰痛、病的圧迫骨折などがあり、50歳以上、あるいは閉経後の女性に多く見られます。骨塩量が減少する場合、男性では老化、女性では閉経あるいは老化によって起こります。
この検査は事前に検査を行うことによって予防などの措置をとることが可能になる場合があります。


