【一般外来受付】
月〜金:午前8時30分~午後11時30分
【診察時間】
月〜金:午前8時30分~午後17時00分
土曜日:午前8時30分~午後12時30分
【休診日】土日祝・年末年始 外来診療日程表

診療科・部門のご紹介

消化器病センター

はじめに

消化器病センターは国指定の地域がん診療病院として、また地方の救急医療の要として、重要な役割を担っています。

診療は、消化管や肝胆膵、乳腺、甲状腺、鼠経ヘルニア、肺など幅広い疾患に対応しています。消化器内科と消化器外科が、カンファレンスを毎日合同で行い、一体となって密な連携で医療の質の向上に務めています。それに多職種コメディカルが加わり、良好なチーム医療が行われています。

また常勤の歯科衛生士による積極的な口腔ケアが行われているのも当院の特徴です
放射線治療は済生会川内病院へ、高度な治療困難症例は鹿児島大学病院等の高次医療機関へと他施設との連携も良好です。

検査から内科的治療、外科的治療、化学療法、緩和ケアに至るまで、一貫して対応できることは当センターの大きな特徴のひとつとなっています。

理念、都市部と変わらぬ最新医療を

当消化器病センターは、地域の中核病院として適切な検査ならびに診断・治療を住民に提供し、都市部と変わりない質の高い医療が地域で完結することを目標に、常に努力していきます。
各種ガイドラインや学会のコンセンサスなどに基づいた、最新の標準的医療を行うことを基本とします。

外来、各専門外来

外来日は月曜日から金曜日となります。診察日は消化器内科と消化器外科で異なり、その他に化学療法外来、セカンドオピニオン外来、緩和ケア外来があるので、診察表を御確認してください。
非常勤の先生による特殊外来は、第1、第3金曜日の肝臓外来、第1木曜日の乳腺・内分泌外来、毎週木曜日の呼吸器外科外来となっています。

内視鏡的検査・治療および経皮的検査・治療

上部および下部消化管内視鏡は、月曜日から金曜日まで毎日行なっています。EMRや消化管出血、消化管ステント留置への対応など内視鏡的治療も積極的に行っています。ESDは胃・大腸症例は行っており、食道症例や困難症例は鹿児島大学病院等の施設と連携し治療を行っています。肝胆膵系に関しては内視鏡的逆行性胆管膵管造影・ドレナージ・ステント留置(ERCP、ERBD等)、内視鏡的胆道結石除去術のほか、超音波内視鏡(EUS)やEUS-穿刺生検・細胞診、EUS-HGS(超音波内視鏡下肝管胃吻合術)も施行し、充実した診断、治療を行っています。

手術、安全で高度な内視鏡外科手術

胃癌や大腸癌を中心とした消化器癌や、胆石性胆嚢炎や鼠経ヘルニア、急性虫垂炎などの良性疾患の手術が多いことが特徴です。その他に肝胆膵や肺、乳腺、甲状腺など幅広い疾患を対象としています。特に、内視鏡外科手術に積極的に取り組んでいます。日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤し、安全で高度な手術および外科教育を行っています。外科用内視鏡システム:VISERA ELITE III(画像①)など最新の設備の手術室で麻酔科専門医の管理のもと、安全な手術が行われています。合併症のない安全な消化管再建を施行する工夫として、最新機器導入により可能となったICG蛍光観察を行い、消化管の血流良好な部位を確認し(画像②)、同部位で切離、確実な吻合を行っています。また、鹿児島大学の病理学教室と遠隔病理診断システムを導入、地方でありながら術中迅速病理も可能となっています。

画像①

画像②

多種多様な化学療法

がん化学療法は、医師・看護師・薬剤師の緊密な連携のもとコンピュータ管理で安全に実施されています。外来での化学療法が主体で、専用の外来がん化学療法室を設置しています。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、がん化学療法認定看護師とがん専門薬剤師が常勤しており、毎月第2火曜日に多職種でキャンサーボーを開催するなど、より安全で質の高い化学療法を目指しています。

緩和ケア、北薩唯一の緩和ケア病棟

緩和ケア病棟および緩和ケアチームで、がん患者さんのあらゆる苦痛の緩和に早期から取り組んでいます。緩和ケア病棟は、北薩地域では唯一となっています。緩和ケア認定看護師や臨床心理士(公認心理士)をはじめ, 多職種でのチーム医療を行っています。

病棟

6階が消化器患者の主病棟となっています。毎日朝8時から消化器内科・外科合同カンファレンスを行ない、水曜日には多職種による術前カンファレンスが開かれます。病棟には専任の薬剤師、リハビリスタッフ、栄養士、社会福祉士、医事課職員が配置され、医療の質の向上に取り組んでいます。

研修・学会発表・対外活動など

毎日の業務に追われる中、研修や学会発表、講演会にも力を入れています。

人事(2025年4月現在)

消化器病センターの常勤医師は消化器外科4名、消化器内科2名の計6名体制です。非常勤医師として、消化器外科田辺元先生、今村博先生、放射線科堀之内信先生、肝臓内科馬場芳郎先生、乳腺内分泌外科新田吉陽先生、呼吸器外科前田光喜先生、消化器内科恒吉研吾先生、山筋章博先生そして熊本大学消化器内科の先生方にお世話になっています。常勤医師の人事は、以下のとおりです。

副院長
消化器病センター長
消化器外科主任部長
柳 政行
(2023年4月~現在)
鹿児島大学
消化器外科
乳腺甲状腺外科
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(消化器・一般外科、胃)
日本食道学会 認定医
日本腹部救急医学会 腹部救急認定医
ロボット支援手術施行認定資格
(Certificate of da Vinci Console Surgeon)
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本ロボット外科学会 国内B級
九州ヘルニア研究会 世話人
単孔式内視鏡手術研究会 世話人
医学博士
消化器外科部長
上今別府 大作
(2025年4月~現在)
鹿児島大学
消化器外科
乳腺甲状腺外科
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医
消化器外科
原 章太郎
(2025年4月~現在)
鹿児島大学
消化器外科
乳腺甲状腺外科
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本臨床外科学会
消化器外科
久木田 武應
(2025年4月~現在)
鹿児島大学
消化器外科
乳腺甲状腺外科
緩和ケア研修会終了
消化器内科科長
竹中 嵩博
(2025年4月~現在)
鹿児島大学
消化器内科
日本内科学会 内科専門医
消化器内科
松元 琢真
(2025年4月~現在)
鹿児島大学
消化器内科
緩和ケア研修会終了

2024年各種データ(2024年1月~12月)

手術件数

麻酔別
全手術件数276
全麻238
局麻38
緊急手術39

主な疾患別・術式別

[ ]内は、うち鏡視下手術数

食道癌
胸腔鏡下食道切除術1 [1]
胃癌
胃全摘術2 [2]
近位側胃切除術2 [2]
遠位側胃切除術5 [5]
胃内手術0
胃部分切除・LECS3 [3]
胃空調バイパス2 [2]
胃・十二指腸潰瘍
大網充填0
小腸・大腸腫瘍
小腸切除術2 [2]
結腸切除23 [23]
直腸高位前方切除術6 [6]
直腸低位前方切除7 [7]
経肛門切除0
マイルズ手術2 [2]
人工肛門造設4 [4]
バイパス術3 [3]
その他消化管疾患
大腸穿孔1 [1]
小腸穿孔1 [1]
その他の腹膜炎1 [1]
腸閉塞・癒着剥離2 [1]
軸捻転(結腸過長症)1 [1]
虫垂炎13 [13]
直腸脱5
痔核・痔瘻・肛門周囲膿瘍2
人工肛門閉鎖0
試験開腹・審査腹腔鏡3 [3]
腹腔内生検1 [1]
傍十二指腸ヘルニア1 [1]
肝癌
肝葉切除0
肝部分切除・亜区域切除2 [2]
胆管癌
膵頭十二指腸切除0
胆嚢腫瘍・壁肥厚
胆嚢切除術2 [2]
胆嚢切除+肝床切除±胆管切除1
膵癌
膵頭十二指腸切除術1
膵体尾部切除1
膵管胆管合流異常
胆嚢摘出0
分流手術0
肝嚢胞
肝嚢胞開窓術4 [4]
胆石症・胆嚢炎
胆嚢切除術45 [45]
胆嚢外瘻術3 [2]
総胆管結石
総胆管切開切石術1 [1]
後腹膜腫瘍
切除術1 [1]
脾腫瘍など
脾摘出術1 [1]
甲状腺腫瘍
切除術4 [4]
副甲状腺腫瘍
切除術0 [0]
乳癌
乳房全切除術+センチネル5
乳房部分切除術+センチネル2
腋窩郭清術1
腹壁手術・その他
ソ径・大腿ヘルニア55 [43]
臍ヘルニア3 [0]
腹壁瘢痕ヘルニア3 [1]
閉鎖孔ヘルニア1 [0]
横隔膜・食道裂孔ヘルニア0
皮下腫瘤摘出7
リンパ節プローベ1
創処置・開窓止血術1
気管切開3
皮下ポート 挿入・抜去34

化学療法(点滴)

患者数のべ件数
外来化学療法98515
入院化学療法71135
化学療法(内服のみ)69

緩和医療対象

患者数
緩和ケア病棟116
緩和ケアチーム73

内視鏡関連データ

上部消化管内視鏡
患者数のべ
実施件数
検査のみ13631488
EMR(良性)22
EMR(悪性)00
ESD(良性)44
ESD(悪性)1313
ポリペク(良性)11
ポリペク(悪性)00
EMR(良性)11
EMR(悪性)00
その他85105
下部消化管内視鏡
患者数のべ
実施件数
検査のみ413438
EMR(良性)8181
EMR(悪性)88
UEMR(良性)2525
UEMR(悪性)22
ESD(良性)66
ESD(悪性)11
CSP(良性)9999
CSP(悪性)11
その他5570
EUS
患者数のべ
実施件数
上部消化管(含む胆・膵)6367
下部消化管44
透視下上部77

業績

柳 政行

原著

Akihiro Sonoda, Yoshitaka Iwashita, Makoto Setoguchi, Mayo Kodama, Yukina Shibata, Ryu Hamazono, Kazuhisa Ishida, Masayuki Yanagi, Hiroshi Imamura. The importance of urine protein‑to‑creatinine ratio in elderly patients receiving angiogenesis inhibitors. Discover Medicine (2024) 1:62

講演
私の診察室~胃がん・大腸がんの最新のおはなし~出水郡医師会広域医療センター 健康教室
阿久根市
2024年6月5日
ピアが知っておきたい医学的知識2024年度ピアサポーター養成講座
阿久根市
2024年11月24日
座長
出水郡医科歯科連携研究会出水市
2024年11月8日
第24回北薩摩消化器疾患研究会出水市
2024年11月26日

野田 昌宏

学会・研究会発表
野田昌宏
川俣有輝
小田原晃
柳政行
今村博
人工肛門が自然閉鎖した一例第87回鹿児島県臨床外科学会
鹿児島県
2024年 3月16日
座長
第124回日本消化器病学会 九州支部例会鹿児島県
2024年3月16日

小田原 晃

学会発表
小田原晃
恒吉弥沙
野田昌宏
柳政行
有馬志穂
学療法と重粒子線治療の集学的治療で長期生存しえた膵頭部癌の1例第124回日本消化器病学会九州支部例会
鹿児島県
2024年 11月15-16日
小田原晃
川俣有輝
恒吉弥沙
野田昌弘
柳政行
今村博
確定診断に難渋したが最終的にEUS-FNAで診断しえた膵放線菌症の1例第86回日本臨床外科学会学術集会
栃木県
2024年 11月21-23日
講演
確定診断に難渋したが最終的にEUS-FNAで診断しえた膵放線菌症の1例第24回北薩摩消化器疾患研究会
出水市
2024年11月26日
第6回鹿児島ヘルニア塾鹿児島市
2024年2月17日

恒吉 弥沙

学会・研究会発表
恒吉弥沙
小田原晃
野田昌宏
柳政行
院で腹腔鏡下胆嚢亜全摘術を施行した12例の検討第88回鹿児島臨床外科学会医学会
鹿児島市
2024年 8月17日
恒吉弥沙
新田吉陽
小田原晃
野田昌弘
柳政行
放射線治療後に腋窩血腫を形成し、血腫除去術を施行した1例第60回九州内分泌外科学会
那覇市
2025年 2月8日
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